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モナコでベントレー『フライングスパー』試乗レポ!これぞウルトララグジュアリーな世界観をご堪能ください

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オテル・ド・パリ前のカジノ広場からスタートという華やかな演出

個人的に思うに、ゴルフ場に乗り付けて一番カッコいいクルマはベントレーではないでしょうか。スーパーカーでは「やりすぎ感」が、ハイパフォーマンスSUVでは「流行りに乗りすぎ感」が出てしまいます。が、ベントレーは違う。あるのは「わかってる感」。わかる人にはわかるオーラとアンダーステイトメントな部分が同居します。かなり大人です。まぁ、そもそもゴルフ発祥の地英国のブランドというのも、頭の片隅にあるのでしょうけどね。

そんなベントレーのメディア向け国際試乗会に参加してきました。フライングスパーの3世代目となるモデルです。会場となったのはモナコのオテル・ド・パリ。あのカジノ前広場からスタートするなんとも贅沢で派手な演出です。正直、その瞬間ちょっとセレブな気分になりました。観光客にパシャパシャと写真撮られたりして。

それはともかく、新型はこれまで同様2ドアのコンチネンタルGTをストレッチしました。ホイールベースを130mm伸ばしリアサイドにドアを付けた格好です。従来型よりスタイリッシュになりました。

パワーソースは6リッターW12ツインチャージドエンジンとなります。字面だけだとわかりませんが、生まれ変わったコンチネンタルGT同様、パワーの出方から排ガス対策までかなり進化しています。最高出力は635psで、最大トルクは900Nmを発揮。最高速度は333km/hに到達します。0-100km/h加速3.8秒もかなりのものです。数値だけだとまんまスーパーカーですね。

組み合わされるのは8速デュアルクラッチ式トランスミッション。スピーディなシフトチェンジをシームレスに行ってくれます。このフィーリングは高級車ならでは。また、新型はリアタイヤも操舵するのが特徴。ステアリング操作に対し、低速では逆位相、高速では同位相します。今回のテストドライブではその効果を強く感じました。ワインディングをヒラリヒラリと駆け抜けるんです。特にタイトコーナーではそれがよくわかります。5mを超えるボディがクルッと向きを変えのですから驚き。コンチネンタルGTに迫る運動性能です。

とは言え、フライングスパーの個性はやはり乗り心地の快適さ。ロングホイールになったこともそうですが、エアサスペンションの設定が素晴らしかった。コート・ダジュールのハイウェイをかなりの高速域で巡航しましたが、ドライバーシートに座ってはもちろん、バックシートでも疲れ知らずといったところ。キャビンはつねにフラットに保たれ、雲の絨毯に乗っているような気分になります。特にドライブモードをベントレーが推奨する「B」にすると、心地よさが際立ちます。この辺はウルトララグジュアリーカーメーカーとしての一日の長ですね。お見事!

新型はインターフェイスが進化しているのも見逃せません。従来型では出来なかったことが12.3インチのタッチスクリーンでさらりと操作できるようになったのはニュースです。もちろんケータイとの連動もOK。これまでインターフェイスのことで買い控えていた人には朗報でしょう。その辺はリアルにご体感ください。

インテリアは伝統の英国的世界観に満ち溢れています。レザーの仕上がりは超一流で、すべて英国クルーにある本社工場で職人の手により作られています。色や素材の選びは豊富でヘッドライナーだけでも15色ある他、パノラミックガラスルーフまで選択できます。リアシートには携帯サイズのタッチ式コントローラーを用意。ブラインド、マッサージ、温度調整なども操作可能です。

といったのがコート・ダジュールでのファーストインプレッション。スタイリングは落ち着きのある4ドアサルーンながらリアフェンダーの膨らみがスポーティさを醸し出します。いい感じです。

気になる日本でのデリバリー開始は来年春頃。年初から順次各国でスタートするということなので、もう少しお待ちを。来年のゴルフ場までの足にお使いください。



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