ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR 九島辰也のCAR STYLE

あのカイエンにクーペが登場!カッコ良くて走りも抜群な新型カイエンに乗ってみた

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

“遊び心があって仕事もできそうな人の相棒“に見えます

SUVと一言で言ってももはやいろいろあり過ぎて、人によっては何を思い浮かべるのかわかりませんよね。メルセデスGLAやBMW X2のようなちょっと背の高いハッチバックみたいなものもあれば、ベントレー・ベンテイガやランボルギーニ・ウルスみたいなビッグなウルトララグジュアリー系もあります。それにゲレンデヴァーゲンのような真四角なものも。

今回オーストリアの第二の都市グラーツで試乗したクルマもまた別のカテゴリーに入ることでしょう。その名はポルシェ・カイエンクーペ。そう、カイエンのクーペ版です。

SUVなのにクーペ?てことですが、これはBMW X6やメルセデスベンツGLEクーペ&GLCクーペと同じ発想。要するにSUVの真ん中から後半をクーペのようななだらかなルーフラインにしたものです。まぁ、今や4ドアセダンを4ドアクーペにする時代ですから、SUVクーペがあっても不思議ではないですよね。

ただ、こうしてポルシェまでもが追従するということは、X6もGLEクーペ&GLCクーペもそれなりに売れていることになります。今回ポルシェ本社の方にインタビューしましたが、まさにそこのターゲットを狙っていると言っていました。SUVクーペはニッチな存在とばかり思っていましたが、そうでもないようです。

確かに、SUVといってもたくさんの荷物を積む必要がなければクーペタイプで十分でしょう。屋根を低くしてもリアシートを畳めばかなりのスペースは生まれますし。それにデザイン面では普通のボディより数段スタイリッシュ。都会的でちょっと仕事のできる雰囲気を漂わせます。う〜ん、となると一部でトレンドにもなりかねませんね。

さて、そのカイエンクーペですが、ベースになったのは現行型3世代目カイエン。そのルーフを低くし、リアのトレッドを広げ、これまで以上にスポーティな味付けをしました。計画は2世代目の時に決まったそうですが、開発時からクーペも考慮したかったので3世代目まで待ったそうです。

そのためか、フロントガラスの角度も変えて、かなりの部分でオリジナルパーツを採用しています。共通するのはボンネットとフロントのフェンダーくらいとか。こりゃ、想像以上にお金がかかっていますね。

エンジンを中心としたパワートレーンはカイエンと変わりません。3リッターV6ターボと3リッターV6ツインターボ、それと4リッターV8ターボがあります。出力はそれぞれ340ps、440ps、550ps。グレード名は、カイエンクーペ、カイエンクーペS、カイエンクーペターボです。いきなり勢揃いってところでしょうか。

さらにカイエンクーペには飛び道具があります。それは“ライトウェイトスポーツ・パッケージ”というもので、通常のガラスルーフをカーボンルーフにするオプションです。これで重量は軽くなり、重心も低くなります。要するに運動性能が上がるということ。日本仕様にも用意されているようなので、走りにこだわれば欲しい装備です。ただ、天井の低いリアシートに座ることを考えると、開放感のあるガラスルーフも捨てがたいです。

それはともかく、実際に3つのグレードを走らせたのですが、どれも予想以上に速く感じられ、ハンドリングも気持ちよく仕上がっていました。340psのベースグレードでも十分速く、かつ存在感も発揮していました。都会的な印象が強いですが、郊外の風景も似合います。ポルシェのデザインは自然の中にも溶け込みますね。

実車のデリバリーは秋頃と聞いています。けっこうかっこいいから、日本の道を走り出せばちょっとしたブームになるかもしれません。「遊び心があって仕事もできそうな人の相棒」って感じの一台です。お楽しみに!



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5