脱力系新型SUV「フォルクスワーゲンTクロス」がいい感じ。
間もなくフォルクスワーゲンの新型SUV「Tクロス」が上陸予定です。このモデル、発表は昨年10月(コンセプトモデルに至っては2016年)、欧州では絶賛発売中ですから、正直いってやっとかよ! という感じ。情報だけは一瞬で世界中を駆け巡る昨今ですから、アナウンス時には、おおよそのスケジュールくらい同時に公表して欲しいところです。
フォルクスワーゲンSUVのラインナップを小さい順に並べると、Tクロス<Tロック<トゥアレグという構成。これを従来モデルに置き換えると、ポロ<ゴルフ<パサートとなりますが、トレンドである小型SUVが揃うことにより、同社の国内輸入車新車販売台数ランキング2位は盤石なものになると予想されます(Tロックの日本発売はいつなんでしょうね)。
さて、肝心の「Tクロス」ですが、気になるのはその価格です。現状では未公表ですがユーロ&ポンドを日本円に換算し予想すると、なんとか300万円台前半で収まりそうな気配です。というのは、日本導入モデルはどうやら高出力タイプのエンジン搭載グレードしか販売されないとウワサされるからです。
「Tクロス」の成り立ちは、ポロの兄弟シャーシに1リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載。このエンジンは最高出力70kW / 95ps と85kW / 115psの2タイプがあり、組み合わされるトランスミッションは、マニュアルの5速と6速、そして7速DSGの3タイプという構成。
ちなみに駆動方式は全グレードともに前輪駆動(FF)です。どうしても4輪駆動が欲しければ選択肢から除外せざるを得ませんが、2輪駆動と割り切れるなら車体も軽くなりますし、その分、高燃費も期待できます。また複雑なメカニズムは価格面に反映されるので、カジュアルな脱力系SUVは今後も増え続けるでしょう。
さて、日本への導入モデルですが、先に触れたようにすべてのモデルがやってくるのではなく、高出力の85kW / 115ps+7速DSGのコンビネーション、つまり一番上等な「Tクロス」となる予定とか。そうなれば、残念ながら逆立ちしても300万円を下回ることはないでしょう。また、円安傾向を考慮すれば相応のマージンも必要です。
仮にトピックとなる夢のアンダー300万円を実現するには、「受注生産モデル」という逃げ口上が必要です。例えば「◯◯◯ 299万から」なんてこともできちゃいますからね。まあ、魅力的なモデルの詳細が未公表なだけにイロイロと妄想したくもなるのですが・・・。
さて、価格とともに気になるのが、やはり車体の大きさです。フォルクスワーゲンの新型SUV「Tクロス」のボディーサイズは、欧州仕様で全長4108×全幅1782×全高1584mm。旧式のタワーパーキングでは少し背丈が気になりますが、ドアミラーを広げても全幅は1799mmなので日本でも使いやすサイズです。リアのハッチゲートの高さは開放時で2041mm。ご自宅のパーキングスペースでシミュレーションしてみてください。
現状では正式に日本価格や受注開始日、納車時期は判明しませんが、お手頃価格の都市型良品SUV である「Tクロス」が2019年内に上陸することだけは間違いありません。ポップなカラーバリエーションも用意されているので、この手のカジュアルなSUVがご所望でしたら要チェック。画像も多めにご用意しましたので是非とも御覧ください。
Text:Seiichi Norishige
フォルクスワーゲン グループ ジャパン
0120-993-199(フォルクスワーゲン カスタマーセンター)
■The all-new T-Cross: I am more than one thing