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着道楽!サトシーノ日記 初心に戻る、ベルルッティの靴。

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2.13(月)

こんにちは。サトシーノです。

いろいろとトラブルが続いたり、自分らしさを見失ったり……。生きていれば、うまくいくだけの毎日じゃないですよね。そのたびに、日々の成長している証拠だと思うんですが。

何かを失うことは、物質的にはマイナスだけど、経験値はプラス。そんな風に考えることで、また前を向いて歩いていける。些細なできごとでも、心を痛めたり、人にはわかってもらえなツライこともありますよね、生きていれば。

そんな日は、「初心にかえる」おまじないをします。そのおまじないに欠かせないアイテムは、このベルルッティの靴。20代前半、「いつか絶対ベルルッティを毎日履けるような生活するぞ!」って、お洒落する目標にしていました。もちろん、ベルルッティは、当時、家賃の4倍もするほどの高額でした。(どんだけ安い所に住んでんだ)いわゆる身分不相応だったのですが……。自分には、全くそうは思わなかったんです。「まだ早いとか言っている間に、死んで履けずじまいだと成仏できない!」そんな気持ちの方が強くて、似合う、似合わない関係なく履いていました。(好きなんだから、しょうがないじゃない!)

大切なのは、周りからどう思われようと、ソレが似合う努力をすること。ベルルッティを履いてるときは、背筋がピンと伸びて、紳士な気分になれる。誰かに優しくなれる。いつも以上に、仕事ができる。思い返せば、それは単なる気のせいだったかも知れないけれど……。しかし、私にとっては、どんな物よりも自分を次のステージに引き上げてくれる大切なアイテムだったんです。

コート/ブルネロ・クチネリ
ジャケット/ハーディ エイミス
ニット/プラダ
パンツ/ボッテガ ヴェネタ
シューズ/ベルルッティ
サングラス/サンローラン
バッグ/セリーヌ

最近、よく20代の読者や知り合いの方から、物を買うときの悩み相談を良くされます。「これ、僕には早いですかね?」とか、「まだ、似合わないですかね?」など。私が20代に感じていた悩みと全く一緒です(笑)。欲しいなら、手に入れてから考えたら良いと思うんです。手に入れずに、モヤモヤと悩むことの方が、とってもツラく、ナンセンス……。それこそ、1ヶ月も悩み続けているなら、買ってしまえ!って。手に入れた人しか感じられない事が必ずあるんです。人それぞれに価値観は違うんだから、自分の価値観を一番大切にした方が良いと思うんです。

 

もしかしたら、すぐ飽きちゃうかもしれないし、やっぱり似合わなかったって思うかもしれない。でも、それはお金では買えないすごく価値のある経験。自分で言えば、手に入れたもので「成功」よりも、その数十倍「失敗」が多いですが、とってもとっても大切な経験値をたくさんその中から得られました。

 

ひとつ、ひとつそれらを整理することで、今一番何が自分にとって必要なものか、必要じゃないかが見えてくるんだと思います。20代の時、自分のファッションの軸を作ってくれたベルルッティのシューズ。芸術的なパティーヌと造形美。そして、履いたときの高揚感。あれから、10年以上の時を経ても変わらない価値観のまま……。そして、「いつか手に入れてやる!」と、目標にしていた、忘れかけていた情熱を履くたびに思いださせてくれます。

少しずつコレクションしているベルルッティのシューズ。気持ちをリセットしたい時だったり、背筋を伸ばして現実と向き合うときだったり……。履く時は、日々の中にあるそんな小さな「ターニングポイント」と決めています。

 

きっと、この先、どんな困難があった時もベルルッティのシューズが、自分を奮い立たせてくれる……。入れ替わりの激しい、自分のワードローブの中で、数少ない絶対になくてはならない存在です。

 

おまじないのように、元気を得るために履く靴だってあっていい。ファッションの本質は「自分のエゴ」。誰にわからなくとも、それがあるだけで、毎日がバラ色に感じられる……。そんなアイテムがあって良いと思う!てか、そんなアイテムがなきゃ、つまんないし、寂しい……。だから、欲しいと思うのなら、誰の目も気にせずに手に入れちゃいましょう。滅多に抱かない、自分の欲望にに素直にね。過去でもなく、未来でもなく、それはきっと、「今」の自分にとって一番必要なアイテムだから。

 

ベルルッティ
www.berluti.com



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