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BUSINESS SONY元社員の艶笑ノート

【本当にあったドラマのような話】女上司を「口説いた」つもりが…

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ああ言えばこう言うの繰り返しとなり、やがて人事のオジサンはメガネが曇るほど興奮し、「もうわかった。好きにしなさい! こんなに寮に入りたがらないヤツははじめてだ」と口をヘの字にした。変態だと思われるかもしれないが、ぼくが寮に入りたくなかったのは、もし彼女が出来ても連れてこられないからだった。

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社会人になって思う存分やりたいことと言ったら、まずは競馬だったが、その次にしたいのは彼女を作ってイチャイチャすることだった。しかも彼女を連れて競馬に行ければ申し分ないと思っていた。

しかし寮なんかに入ったら行動の自由は奪われ、何をするにも筒抜けだ。当時はケータイもメールもなく、寮の電話を使うしかない。そんなことでは女と話しなどできない。多少の出費は覚悟してもアパートを借りるのはぼくとしては当然の決断だった。しかしそうとは言えないので、一人で暮らしたいからの一点張りで通した。

ちなみに、同期によれば、ぼくが入らなかったにもかかわらず、寮にはぼくの部屋が1年近くあったらしい。「松井」と名札がつけられた部屋が、誰も使わないまま、空き室だったらしい。らしい、と言うのはぼくは一度もその寮に行ったことがなく、聞いただけだからだが、空き室で使われない部屋がポツンとあるのは目立ったようで、「松井というやつは何でいつも留守なんだ」と、ぼくを知らないやつもぼくの名前だけは知っていたそうだ。

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やがてぼくは、人事部に気になる女性を発見した



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