ー昨日セックスした?ってやつ
ーみんなで超盛り上がってたよね。男子気持ち悪い。
クラスメイトとこんな会話が繰り広げられていたそうだ。
「こんな言葉が日常的に使われていることに驚きましたね。セックスとか、そういう言葉に知識がないとは思いませんでしたが、文字として見るとすごく生々しく感じて…。今時の小学生はこんなにませているのでしょうか?」。
不安になった知子さんは、同級生のママ友に連絡を入れたそう。
「ママ友曰く、スマホの制限をかけていないご家庭があるみたいなんです。ママ友の子供は男の子なんですが、エッチなサイトが送られてきたことがあったらしくて、そのときに問題になったと話していました」。
小学生から無制限でスマホとは恐ろしい。
「調べ物をしていると突然、サイトの途中にエッチな漫画のシーンが出てきたりするじゃないですか?大人が見ても気持ち悪い!って思うやつ。スマホに制限をかけていないとああいうのが出てきてしまうそう。なかには、本当に無制限になっているご家庭もあるそうで、こんな言い方するとあれですけど、AV的なものをみたことがあると話す生徒もいるらしい。私にとっては異常ですけど、どうやらそんなことで騒がないでほしいという親もいるそうです。エッチなワードくらい誰でもいうでしょう?とか、性被害なんて大袈裟だとか」。
知子さんは、このとき、嫌な予感がしたと話す。
「この年頃の子供たちはエッチな話でちょっと盛り上がるところあるじゃないですか。それがエスカレートしたら怖いなと思いました。すぐに担任には連絡を入れましたが、娘のLINEには個人名は書かれていませんでしたので、犯人が誰かは不明のまま。注意しますとは言われましたが、夏休み前ということもあり、曖昧なムードで終わってしまいました」。
娘にそれとなく話を聞くと「すごい気持ち悪かった」と話したそうだ。
しかし夏休みが明けると知子さんの予感は的中をする。【後編】では娘が投げかけられた言葉についてさらに詳しく話を聞いていきたい。
取材・文/橋本 千紗