「体育の授業で走ったりするじゃないですか。その度に男子たちに胸が揺れていると茶化されて、本当に辛い思いをしたことを思い出してしまったんです…」。
ーでかー。
ー揺れてる揺れるー。
わかる、という女性もいるのではないだろうか。
「思春期の体育って地獄でしたよね。あの頃は今よりさらに、性に対する認識が甘くて、投げかけられる言葉も露骨でしたね。それから小学生でスポブラなど、胸をフォローするような下着をつける文化が進んでいなかったように思います。こんなこと言うのはあれですけど、ノーブラの子もまだまだいたんです。だからそんな女子の揺れる胸を見てキャーキャー言う男子が一定数いたんですよね…」。
すみれさんは、恥ずかしさでいっぱいだったと話す。
「体育が嫌で、母に休みたいとせがんだことを今でもよく覚えています」。
さらに今では信じられないが当時、女子の体操服といえば、ボトムスはブルマだったのだ。
「若い人の中にはご存知じゃない方もいらっしゃるかな。今考えると異常ですよね。あれ、下着そのものですもん」。
【後編】では、すみれさんのツライ思い出と彼女のテレビの性に対する思いを聞いていく。
取材・文/橋本 千紗
1
2
RANKING
1
2
3
5
1
2
3