8月31日から9月1日にかけて放送された日本テレビ系のチャリティー番組『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』で、タレントのやす子がお決まりのマラソンを走り切った。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「スタッフの着服、チャリティーの意義など、さまざまな疑問が提示される中、行われた今回の24時間テレビ。今年のマラソンランナーはやす子さんで、児童養護施設への恩返しをこめて走ったそうです。募金金額は4億円越え。かなりの額ですね」。
有終の美に思えたが一転、今ある出来事がSNSで物議を醸している。
「まずひとつ目はその服装です。白いTシャツ姿でしたが、雨に濡れて終始下着が透けていました。もちろんスポーツブラジャー的なものですが、あまりの透け感に観ている方の中にもハラハラしたという人はいるのではないでしょうか。特に女性からは、なぜわざわざ白なのか、そしてもっと胸を固定する下着をなぜ着用させなかったのか、という指摘が多数上がっています。さらにもうひとつ。ゴール間際に一般男性がやす子氏の胸にタッチしたように見えたのです」。
これに対してSNSでは怒りが噴出しているという。
「胸を触った男性に対する罵倒はもちろん、その動画を人々が拡散していることにも疑問が提示されています。セカンドレイプに当たるのではない?という指摘です。確かに同じ動画が拡散されていて、手が触れている部分をクローズアップしたものも登場しています。ご本人は望まない拡散かもしれませんし、デリケートなところですよね」。
望まない形で拡散が広がる。これはSNSの普及によって生まれた新たな被害とも言えるかもしれない。いずれにしても配慮が足りなかったことは事実であろう。今回はその放送を目にしたという女性に緊急取材をした。
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鈴木すみれさん(仮名・40歳)は、今回の放送を見てひどく嫌な気持ちになったという。
「ずっと観ていたわけではありません。夜テレビをつけたらちょうど国技館に向かっているやす子さんの姿が映されていました。びしょ濡れで走る姿に、あることを思い出してしまったんです」。
それは小学生時代の苦い記憶だと話す。
「小学生でも成長の早い子っているじゃないですか。私もまさにそうだったんです。胸が出たり、ヒップが大きくなったり、自分でも変化をなかなか受け入れられない気持ちでした。それだけでも辛いのに…」。
すみれさんは言葉を濁しながらもこう話してくれた。