「お土産とエピソードを手に入れた娘は、ようやく安心したようでした。正直なところ『私何やってるんだろう』と思いましたが、とりあえず胸にひっかかっていたものが解消されてホッとしたのは事実です」
と話すすみれさんだが、名古屋から帰宅後、すべて見抜いていた様子の夫から、またしても鋭い一言を向けられたという。
「何のためにバレエ習ってんだよ。そんなに無理するならやめたらどう?と言われました。確かに、娘はそれほどバレエに一所懸命ではありません。つき合いもしんどいし、見栄の張り合いとかライバル間のバチバチも正直あります。でも、まだやめさせたくない。なぜなのか、自分でも自分の気持ちがわからないんです」
弾丸名古屋ツアーを終えたあと、むなしさに襲われたというすみれさん。
「ちょっとやり過ぎだった気がしますね。お土産の渡し合い自体には、本当に反対なんです。何とか自分から言い出さずにこの習慣をなくす方法がないかなって思います」
と最後に語った。
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
PHOTO:Getty Images
取材/文 中小林亜紀
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