台風を巡って「出社が正義」50代上司VS「リモートワークで十分」20代若手の仁義なき戦い。自然災害の危険を甘くみる会社の行く末がヤバすぎる

ー誰も来ない時にこそ、出社する奴が出世を制する。

ー社長や役員、管理職クラスが出社しているのだから評価をもらうチャンスだ。

「この主張をしているのは50歳のAさんです。数年前に比較的、大きな会社から転職してきたんですが、彼のせいでさらに両者の対立の溝が深まっているんですよ。本当に勘弁してほしい…」。

実はAさんが入社する前は、より柔軟な業務体制を推進する動きがあったそう。

「実は数年前の台風で出社したものの帰宅が出来ないとか、車が水浸しになってしまう事態が起こったんです。その一件から、自然災害時は必要がなければ在宅で…というルールが浸透しかけたんですが、彼が余計なことを言い出したせいで、頓挫しました」。

Aさんは、若手を挑発するような発言を繰り返しているという。

ー昇給したくないんなら、別に来なきゃいいんじゃない？判断するのは上なんだし。

わざわざ対立を招くような発言を繰り返すAさんに困った太一さんがとった行動に【後編】では迫っていく。

取材・文／橋本 千紗