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正気か!? インフィニティの旗艦SUV「QX80」がフルモデルチェンジ。その内容が残念でならない理由

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■インテリアは、高級SUVモデルとして不満のない内容

インテリアは、水平基調のダッシュボードに職人の手仕事を感じさせるレザー仕立てのトリムが施されているほか、ドライバーズメーターとインフォメーションディスプレイはそれぞれ14.3インチのものを搭載。

ダッシュボードの助手席側には、細いライン状のイルミネーションによって流麗で優雅な動きが表現されており、その中央には「INFINITI」の文字を配置するなど、現代風のデザインとなった。

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QX80のインテリア。2基の大型ディスプレイやアンビエントライト、セミアニリンレザーなど、最新モデルにふさわしい豪華さがある

装備面は、セミアニリンレザーシート、前席/2列目シートには冷暖房機能、3列目シートにもシートヒーターの装備、生体認証を利用した快適な温度調節機能、米国の音響メーカー「Klipsch」のプレミアムオーディオシステムの採用、プロパイロット1.1(トップグレードは2.1)など充実しており、高級SUVモデルとしての装備に不満はないだろう。

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■高級ブランドのフラグシップなのに、ガソリンターボのみって正気か?

この新型QX80をみて、筆者が残念に思ったのは、パワートレインが3.5L V6ツインターボのVR33DDTTエンジンのみだった、という点だ。

一応、これまでのVQ型エンジンから、VR型エンジンのDDTTに変わってはおり(おそらくGT-RのVR38DDTTのデチューン版)、最高出力は450HP(約456ps)、最大トルクは516 lb-ft(約700Nm/71.33kgm)と、ライバルのレクサスLX600(最高出力415ps、最大トルク415Nm)と比較しても、かなりパワフルだ。

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組み合わせるトランスミッションは9速ATで、後輪駆動か電子制御4WD、上級グレードは標準で4WDというラインアップになる。

これまでは5.6L V8ガソリンエンジンが搭載されていたため、ようやく時代に合わせたダウンサイジングは行われたものの、2018年にはすでに電動化への取り組みを加速すると発表しているインフィニティのフラグシップSUVが、このタイミングでも、ハイブリッドやe-POWERなどの技術が全くみられないのには、残念でならない。

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ライバルのランドクルーザーは、新型のランクル250に、シリーズ初のターボハイブリッドのユニットを採用している。

インフィニティの新しいデザイン言語「Artistry In Motion」は、ブランドのEVの方向性を示したコンセプトカー「Vision Qe」(2023年10月発表)に採用されていたものであり、筆者はこのデザイン自体が新しいEV時代の到来というイメージと結びつけ、捉えていた。

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しかし、その市販車第1弾がモーターを搭載しないこの新型QX80とは、肩透かしを食らった気分。エクステリアの斬新さが足りないと感じる面を差し置いたとしても、このタイミングでリリースする新モデルとしてはかなり残念な内容だ。

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QX80は重量級のフルサイズSUVなので、ハイブリッドにしたところで超低燃費にはなれない上に、顧客の燃費に関する期待値も低いのは確か。ガソリンターボのみでも需要は満たせるのだろうが、せっかく新しいデザイン言語を採用するのであれば、日産の持つ電動化技術をもっと積極的に採用して欲しかったと思う。

Text:立花義人、エムスリープロダクション
Photo:INFINITI



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