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逆走はなぜ起きる?出会ったらどうする?ぶつかった威力は?

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

国土交通省が、警察の協力を得て高速道路会社とともにまとめた資料によると、2023年に全国で発生した逆走件数は224件、2017年~2022年の平均でも約190件発生しているとのことで、およそ2日に1回の割合で逆走が発生していることになります。このうち、事故につながってしまったのがおよそ2割、重大事故(負傷・死亡事故)に至ってしまうケースも毎年発生しています。

「逆走」というと、高齢ドライバーがうっかり高速道路に迷い込んでしまった、というケースをイメージする人は多いと思いますが、当然ながら高齢ドライバーだけに起こるものではありません。逆走はなぜ起きるのか、もし目の前に逆走車が現れたらどうするか、考えてみましょう。

 

■65歳未満であっても、逆走事案は少なくない

冒頭の資料によると、2023年に発生した逆走事案224件のうち、もっとも多いのが75歳以上で全体の46%(102件)、次いで多かったのは30~65歳未満で全体の23%(52件)だったそう。30歳未満も全体の9%(20件)発生しており(残りは65~75歳未満22%(49件)、不明1件)、高齢ドライバーに多い傾向はあるものの、決して高齢者だけのものではないことがわかります。

 

■過失や認知症によるもののほか、故意に逆走している事案も

逆走事案を動機別にみると、2023年の逆走事案224件では、「過失」が41%(92件)でもっとも多く、要因としては、一般道から誤進入してしまったケースや、インターチェンジやジャンクションで分岐を間違えたなど。

次いで多かったのは「逆走の認識がなかった」が31%(70件)で、認知症によるものだとされています。驚くべきは、「故意に逆走した」ケースが24%(53件)もあること。データはないものの、65歳未満の逆走事案は、流出する出口オフランプを通り過ぎてしまったためバックをして戻ろうとしたなど、故意に逆走したケースが多いものと思われます。

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逆走事案の開始位置としては「分合流部・出入口部」がもっとも多いそう。分岐では、進行方向をしっかり確認して進む必要がある

高速道路(高速自動車国道および自動車専用道路)においては、道路交通法第75条の5において、「自動車は、本線車道においては、横断し、転回し、又は後退してはならない。」とされており、たとえクルマの向きが正しくても、進行している方向が逆であれば、それは逆走です。「ちょっと行き過ぎただけだから、バックで戻ろう」という安易な考えによる行動は、後続のドライバーに恐怖や危険をもたらす、大変非常識な行動。たとえどんな理由があったとしても、高速道路上では、絶対に逆走をしてはなりません。



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