「最終的に白状しましたが、それでも告白した金額は半分でした。
おまけに、連休なのに息子をどこにも連れていってやっていなかったからちょっと大盤振る舞いしただけだと言い訳までして。旅行行ったと思えば安いもんじゃんか、と」
そういうことを言っているんじゃないと抗議すると、妻の心配を察知した夫は「今回は特別。もうこんなには使わないから安心して」と態度を軟化させた。
「信じていません。嘘をつき始めたのは、もうかなり進行している証拠だと思うので」
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愛美さんは今後夫と息子だけで外出させないよう、しばらく見張りを強化することを決めた。
「2万円といえば、月の食費の半分近くです。
お金をドブに捨てるような真似をして、息子の教育にとっても良くないのは明白。これからが不安で仕方がありません。優しいいい人なのにどうして、という気持ちです」
今後の様子によっては心療内科などに相談に行かせる必要があるかもしれない、と愛美さんは考えている。
大切な人を不安に陥れないよう、そして失うことがないよう、スリルを味わうのもほどほどにしなくてはならない。
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
取材・文 中小林亜紀
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