フードコートで食事をするとき、いつものように夫から財布を預かってご飯を注文しに行くついでに夫の所持金を確かめておいたんです。財布には現金が2万5千円入っていました」
食事の支払いはクレジットカードで済ませ、現金には手を触れなかった。
後で残金をチェックし、その差額で夫の浪費額を確かめようというのが愛美さんの計画だったのである。作戦は成功した。
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©GettyImages
「しっかりと確認が取れました。夫の財布に残っていたのは5千円。他には何も買い物をしていないので、間違いなくクレーンゲームに2万円前後を使ったということです」
戦利品はマスコット1つとぬいぐるみが1つとポーチ、そして小ぶりなクッションの4点だったという。
「1つあたり4000円ほどかけている計算でちょっとおかしいので、もしかすると他に獲ったものを隠したり誰かにあげたりした可能性もあると思っています。
いずれにしても、どれ一つとして息子や夫が欲しいものだとは思えませんでした。獲得することだけに執念を燃やしている証拠です」
夫は2000円も使っちゃった、と嘘をついた。
「2000円で4つも取れるなんて才能があるんじゃないの?と言うと、夫は目を泳がせていました」
その夜、不安でどうにもならなくなった愛美さんは、夫に今日いくら使ったのか正直に話してほしいと言った。
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