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「前工程のしわ寄せは全て最終工程に引き継がれる」などトヨタ、ダイハツの不正はなぜ起こったのか?

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

2023年末に飛び込んできた、大手自動車メーカーダイハツの不正問題。2023年4月そして5月に発覚した認証試験での不正に加え、新たに174個もの不正行為が見つかったとの発表には、日本中が驚かされたことでしょう。なぜダイハツは不正に手を染めてしまったのでしょうか。

 

■不正行為の背景には同情する面もある?

調査した第三者委員会の報告書には、新型車の開発スケジュールが時代の流れにより、どんどん短縮されていく一方、現場はその変化に対応していくことができず、その齟齬(そご)が不正に繋がってしまった、という旨が記載されています。

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2022年10月に発売となった、ダイハツ「タントファンクロス」。人気の「タント」をアウトドアをイメージしてカスタムしたモデルだ

「全て上手くいく前提のスケジュール」、「工程進捗の死守が要求される風土」、「前工程のしわ寄せは全て最終工程に引き継がれる」、「試験は一発勝負、不合格は許されない雰囲気」など、製造業に携わる人の多くが、「うちも同じだ……」と思ったことでしょう。

日程的に余裕がなく、上司に相談しても「どうやって解決するの?」と問われるだけ。やむにやまれず、実験結果の数値を入れ替えたり、やらないとならない確認試験を端折ってしまった現場エンジニアには、同情したくなる気持ちもあります。



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