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「非はない。でもなんの魅力もない」結婚して16年。“理想的な家族”の裏で密やかに進行する、妻の離婚計画

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夫の友樹さん(仮名)は電気メーカーで工事業務を長年担当しているそうで、新卒で入社した会社にずっと勤めているとのこと。

「夫の会社自体はそこそこの規模ですし、業務は多いようだけどブラックというほどでもなく人間関係もそれなり。ひとことでいうと『普通』って感じです。私も夫も、地元ではかなり進学率の高い高校に在籍していたんですけど、実は夫は一度浪人してしまったんですよね。そのあたりから勉強への意欲は低下していたと思います」

彼女だけが希望の大学に合格したことで、やる気とプライドが削がれてしまったそうだ。

「友樹は、浪人したものの思ったように成果を出せなくて、結局3流以下の大学にしか受からなかったんです。いわゆるFラン。それでも大学で何かしらヤル気が出ればよかったけど、それもなくて。うだうだと4年を過ごして、運よく地元のそこそこのメーカーに入れたって感じです。その間もずっと恋人関係だったんですけど、今思えばもっと冷静に判断するべきだったな」

塔子さんは都内にある某有名大学に進学しており、当時の同級生は、現在一流企業で勤務している人も多いそう。アラフォーとなり、ますます周りとの差を感じているそうだ。


©︎gettyimages

「人生ってアップダウンがあるのは当然だと思うんですけど、夫が今後、上っていく未来が見えないんですよね。彼自身もおそらく劣等感をもっていて、いろいろなことに挑戦する意欲がないんです。それなりの人生でいいなら、このまま同じ会社にしがみついていれば、とりあえず生きていけると思います。ただ、私はそんな向上心のない人と一生を共にするのは絶対にイヤです」

「毎日ぼーっとスマホばかり見ている夫を、まったく尊敬できないんです。だから、離婚するつもりです。そのための準備を着々と進めています」

「子どもたちの学費もあるし、すぐに切り出すことはしませんが、将来的には絶対に離婚するつもりです。本当は、ぐうたらしている無気力な姿を一瞬でも見るのも嫌なんですけどね。いまはまだ我慢しています」


小さな不満を積み重ね、密かに離婚を決意し、タイミングを見計らって夫に三行半を突きつける……、そんな女性は少なくない。あなたは「うちは大丈夫」と自信を持って言い切れるだろうか?

塔子さんに、その決意をさせてしまった夫の“日常”とは?

そして、彼女はどのように、離婚への準備を進めているのだろうか?
 

後編へ続く

▶︎後編に続く


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