前編はコチラから。
地方在住の田中ひとみさん(仮名・46歳)は夫と小学5年生、中学3年の娘の4人家族だ。看護師をしている彼女は子ども達が大きくなったため夜勤を担当し、将来の教育費のため貯蓄に勤しんでいた。
今までは夫婦別財布だったが、家計見直しのため共通の財布にしようと決意。夫名義の通帳・カードを整理していると義母へ3か月に一度、5万円を送金していることが発覚したのだ。生活費が足りないと主張する義両親のために送金していた様子。ボーナス時はまとめて15万円を送金しており、その額トータル100万円以上は超えていた。
後半では義家族との金銭トラブルが原因で、離婚危機に陥った夫婦についてリポートしていきたい。
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「父さんたち車を買い換えないといけないらしくてさ、どうにか80万円出してくれないかってお願いされたんだけど......」
言いづらそうに言葉を発する夫。話によると、義両親が購入しようとしているのは80万円する中古の軽自動車だったらしい。
「さすがに80万円をポンとあげるのは違うし、こちらが金銭援助するのがすでに当たり前になっているんですよね。そこまでお金の無心をするなら、年金は2か月にどのくらい振り込まれて、住宅ローンの残債はいくらか、生活にかかるお金はどのくらいか明確にしないと払いたくもないですよ。両親が困ってるから助けてあげたいと言う夫ですが、それならちゃんと話し合ってと伝えました」
車購入資金の件は断ったようだ。しかしその後、夫は義両親からLINEや電話で何度かお願いされている様子だった。
我慢できなくなったひとみさんは、義母へ電話をかける。
「車購入の件、夫から聞きました。知り合いから安い車を譲ってもらうとかはできないですか?娘も来年から高校生だし、こちらも余裕があるわけじゃないので80万円はさすがに厳しいです」と伝えた。
すると義母は「修理しながら、もう少し頑張って今の車に乗ってみる」と回答。これで80万円は送金しなくてよくなった。
それから生活費として定期的に5万円を送金していた。しかし正月に義実家へ帰省した際、ちょっとした違和感に気づく。