子供を持つ女性にとって、我が子が幼稚園・小学校と進んでいく中で避けて通れない「ママ友の世界」。学校、ランチ、習い事など様々なシチュエーションで繰り広げられる出来事は、時にドラマチックで、時に残酷。そして身の毛もよだつ恐ろしい事件も……。
※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。
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今年で40歳になる菊野美紀(仮名)は夫と今年で10歳になる息子の三人家族。週に二回ほどの病院受付の仕事をしているが、就業時間は午前中の3時間のみ。もっぱら子育てに時間を費やす毎日だ。
「仕事がない日は、朝食を作って、息子を送り出してから帰宅までの間が私の自由な時間。自分磨きのために美容院やネイルサロンに行ったり。そしてママ友たちとのランチも私にとって楽しいひと時です。息子が帰宅してからは習い事への送迎、夕飯の準備。週末は習い事の一つ、サッカーの練習や試合と子育てに忙しい毎日を過ごしています」
しかし、最近、美紀には気になることがあるという。それは、ママ友たちの自分に対する“態度”だ。
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「全てのママ友ではないんです。息子の通う小学校のママ友たちの態度なんです。小学校一年生から息子と仲良しのお子さんのママたちと仲良くなりました。私の声掛けでランチをするようになってからのお付き合い。少なくとも週に一回。多いときは週に二回三回とランチやお茶をする間柄でした。
でも、ここ二ヵ月ほど、みんなで会っていないんです。ランチ会やお茶会の号令をかけても、『夫がリモートワークで自宅にいるから』とか、『実母や義母が遊びに来るから』などの理由で断られます。
え? 以前は夫が休みでもランチに来ていたよね? お母さまって、今まで遊びにきたことあった? と突っ込みどころ満載の言い訳連発。さすがの私もちょっとおかしいな……と思い始めたんです」
そんなある日、疑念を確信に変えさせるような出来事が。美紀のランチ会の号令に対しお断りの連絡をしてきたメンバーたちが、その日にレストランで会合しているのを目撃してしまったのだ。
どうやら彼女たちは、「都合が悪い」のではなく、美紀さんに「会いたくない」だったようだ……。