ーたまには俺にも気を遣ってくれよ。
「は？と思いました。盛り上がりたくないのなら、自室に行けばいいだけの話。それなのにそんなことを言われてこっちも腹がたち、言い返したんです。何が悪いの？と」。
すると夫はあからさまにため息をつき、自室へと入っていったという。
「正直、気を遣ってほしいのはこちらの方です。家にいる時間が増えたのに洗濯物を入れるでもなく、トイレ掃除をするわけでも、食事の用意をするでもない。何ひとつ変わらない生活をしているのは夫の方じゃないですか。こちらは家に入れるお金を増やしたわけで、同時に仕事の負担も増えているんですよ？」。
それ以来、2人の仲は険悪なままだ。
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