JR東日本がみどりの窓口削減計画から一転、当面首都圏など209駅にあるみどりの窓口を維持すると発表した。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「みどりの窓口の問題は以前も取り上げましたが、数の少なさゆえに混乱を招いていました。ネットやスマホで切符を購入することを進めているようですが、実際のところ、機械では払い戻しができないなど、システム上、どうしても窓口にいかないとならないこともあるようです」。
数を減らす前に使いやすいシステムを整えるのが普通ではないのか。
「そうですね。『えきねっと』は使いにくいという声もよく耳にします。JRE BANKのスタートで汚名返上できるといいんですが…」。
今回はそんな電車の切符トラブルに見舞われたというある男性の証言をお届けしたい。
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仙道貴さん(仮名・47歳)は、このGWに新幹線でひとり旅に出かけた際、びっくりするようなトラブルに巻き込まれたと話す。
「僕は長らく東京暮らしなので、田舎は不便なんだなと改めて都会の良さを実感することになりました」。
貴さんは東京駅から新幹線に乗車。その後、ある駅で別の路線に乗り換えることにしていたそうだ。
「切符は一旦、新幹線分しか買っていませんでした。乗り継ぎも分かりませんでしたし、駅近辺で一杯ひっかけてから、目的地に行こうと考えていたんです」。
貴さんは、ひとり旅が趣味。妻や子とは別々のGWを過ごしていた。
「もう子どもは成人していますし、バラバラくらいがちょうどいいんですよ。ひとり旅なので気を使うこともないですし、そこまで切羽詰まっていなかったからよかったんですが、これがもし家族連れだったりしたら、もっとイライラしていたと思いますね」。
新幹線を下車して、駅周辺を観光。ビールを飲みながら昼ごはんを食べ、いい気分で在来線に乗ろうとしたときのことだ。
「券売機に長蛇の列ができていたんです。ちょっと驚きましたが、GWですしね、そういうこともあるかなと思っておとなしく並んでいたんですが…」。