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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 愛と悲鳴の婚活道場

「私なら、自然に結婚できるでしょ」→38歳で無事未婚。自称「婚活アスリート」が老後の心配から脱せない理由。

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ライフスタイルは十人十色。おひとりさまもおふたりさまも大いに結構ですが、結婚というゴールに向かって不幸なひしめき合いをしている男女が爆増している今日この頃。

混迷かつ複雑を極める昨今の婚活に道を示す道場主・川崎貴子。

今回、道場にかけ込んできたのは、可憐なアラフォー女子。可憐で真面目……まるで宮崎駿作品に出てきそうな清純な魅力を放っている。「これまで、婚活に300万円以上つぎ込みました。また、婚活と同時にジェンダーギャップに興味を持ち、今自分が結婚したいんだかしたくないんだかわからないんです」と道場主・川崎貴子の胸にすがりついた。

【川崎貴子】
2度の結婚を経験した二女の母。乳がんの闘病経験も持つ。経営者、結婚コンサルタント、コラムニストとして多ジャンルで活躍中。ここ最近、新規ビジネスの立ち上げ、長女の大学受験などが立て続けにあったが、万事快調!

今回の相談者は、沙織さん(38歳)

沙織さんのスペックはこちら!
年齢:38歳
職業:IT関連会社勤務
恋人:なし
交際人数:3人
結婚暦:なし
結婚願望:わからない(超迷走中)
顔:クリッとした目に清楚な黒髪、少女っぽい面影が愛らしい

川崎:「その様子じゃだいぶ 歩き回ったようだな」(映画『カリオストロの城』のルパン三世のセリフ)

沙織:「うるせーっ盗人の 情けは受けねえ! 」(笑)。「まあ ゆっくりしようぜ。どうせ出口はねえんだから」ってわけにはいかないんですぅぅぅ(涙)。

川崎:あなた、ノリがいいわね! しかし、あなたには自縄自縛しているような婚活の迷宮に迷い込んでいる人の気配を感じる。まずは、これまでの婚活について棚卸ししてみようか。過去から見えるところもあるので、一度整理することは大切よ。

沙織:ありがとうございます。私はこの10年間、ずっと婚活をし続けているんです。まさに「婚活アスリート」ともいえるでしょう。今まで婚活にかけたお金は300万円。マッチングアプリから結婚相談所までありとあらゆるサービスを使ってきましたが、何をやってもうまくいかないんです。

川崎:それは……そんな苦労させる前に、もっと早く出会いたかったわ。あなたのようなステキな女性が婚活で迷走してるケースは多いから。ところでこれまで好きになった人はどんなタイプ?

沙織:フラットな男性が好きです。対等な関係になれて、私を個人として尊重してくれる人が理想です。人権や多様性についてしっかりと理解しており、人にレッテルを貼らず、社会的地位や肩書で相手を判断せず、自分の信念がある人でしょうか。

川崎:そういう男性はとてもいいと思う。でもね、私は沙織さんがこれまで好きになった人のことが知りたいの。

沙織:あ! 失礼しました。理想の男性を語っていました。

川崎:いいのよ。理想を語るのは大切なこと。でも、日本で沙織さんの理想通りの男性を探すのはなかなか難しい。過去に好きになった人にヒントがあればと思ったの。何かこう・・・所謂「男好き」の真逆と言うか。

沙織:実はそうなんですーーー!!!もちろん告白したこともありますが、今になって考えると「ホントに好きだったのかな?」と疑問が残ります。20代の頃は「みんなの人気者」というか、華やかで目立つ男性も好きでしたがそんなに好きだったかどうかは怪しくて…。

川崎:身近な人だったの?

沙織:はい。25歳くらいまでは「自然にしていれば結婚できる」と思っていたので、クラスメートや仕事関連の人を好きになっていました。でも、モテる男性ってちょっと圧が強いというか、両想いになったとたんに「オマエは俺の女だ」というような、上から目線の態度を取る人も少なくない。その不平等さに憤ったり、怖くなって逃げてしまうことも多々ありました。

川崎:なるほどね。あなたはフラットな関係を求めているから、そういうタイプの男性は耐えられない。

沙織:その反動で「私が優位に立てる」と思った男性に告白してうまくいったこともあったんですが、両想いになると「なんか違うな」と思ってしまうんです。私が彼に対して平等で対等に接することができないことが苦しくなる。それでこちらからお断りすることも重なり、どうにもこうにもならなくなり、28歳のときに結婚相談所に入りました。

川崎:逆もダメだったのね(笑)。でも、結婚相談所に来る男性は、「おしとやかで従順なお嫁さん」を求める傾向が強いから、沙織さんは受け入れにくかったんじゃないかな。

沙織:なんでわかるんですか!? 結婚相談所で、女性らしいふるまい、言葉使い、ピンクや花柄の服、カールしたヘアスタイルなどを徹底的に教えられました。「女性の社会進出と言われていますが、女性の役割は男性を支えることです」「男女平等とは言われていますが、男性を立ててください」と言われて、毎日苦しかったです。

川崎:それは……完全に婚活方法間違えちゃったね。自分を偽るのつらかったでしょう。

沙織:最初は「そんなものか」と興味を持ったんですが、だんだん苦しくなってきました。その結果、原因不明の湿疹が体に出て、頭皮までかゆくなり満身創痍になり退会しました。その結婚相談所は老舗だったので、旧態依然とした考え方だったのかなと思って、別の結婚相談所に入ったら、そこも同じような感じだったんですよ。

川崎:沙織さんは結婚相談所は合わないよ。ところで、どのくらい入会していたの?

沙織:28歳から35歳までの7年間です。

川崎:あなたはとても辛抱強いというか、気が長いというか……。

「婚活アスリート」の沙織さんの本心とは。次回、婚活道場らしからぬ結論に⁉︎ 衝撃の後編へ続く。

Photo:Hirose Yuuji

Text:Maekawa Aki

▶︎後編に続く


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