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LIFESTYLE 愛と悲鳴の婚活道場

「真剣に付き合っていた彼女が、別の男とエーゲ海で突然挙式」37歳の高身長イケメンが「永遠にセカンド体質な理由」

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ライフスタイルは十人十色。おひとりさまもおふたりさまも大いに結構ですが、結婚というゴールをめがけて不幸なひしめき合いをしている男女のなんと多いことか。

今回、道場の門を叩いたのは、アラフォーの独身男性だ。彼に会うと、誰もが「感じがいい」と思うだろう。メンタルの安定的がそのたたずまいからダダ洩れしている……心が不安定な人物が多い現代において、彼は特別天然記念物的な存在とも言える。

川崎貴子はかなり前から婚活で問題点となるのは、男女問わず「不安に取り憑かれること」と指摘している。なぜなら、不安に支配されてしまうと、相手を過度に束縛したり、支配したり、相手の愛情を試すような行為をしてしまいがちだからだ。

一方で、不安に取り憑かれると、過度な献身を繰り返してしまう人も多い。その結果として前にも後ろにも進めない泥沼のような関係にハマってしまう可能性もあるのだ。

川崎貴子は「不安や世間体から結婚をしたくなる人も多いのだけれど、まずは、ホントは結婚したいのかどうかを自分で知ることが大切。だって、結婚をしたくないのに、婚活をしている人って多いもの」とポツリと言った。

道場初のガチイケメンはなぜ結婚したくてもできないのか。川崎貴子は彼自身も気付かなかった結婚できない理由を、薄紙を1枚ずつはがすように解明していったのだ。

(編集部註・写真は料亭風ですが、今回のインタビューは川崎さんの新居をお借りして行いました。川崎チルドレンが見守る中での婚活相談は、シュールレアリズムの極地。画角の外を想像してお読みください)


【川崎貴子】
2度の結婚を経験し、現在の夫は8歳年下のイケメンの元ダンサー。二女の母。乳がんの闘病経験も持つ。経営者、結婚コンサルタント、コラムニストとして多ジャンルで活躍中。

今回の相談者は、橋本祐樹さん(仮名・37歳)

橋本祐樹さんのスペックはこちら!
年齢:37歳
職業:ビジネスコンサルタント
恋人:なし
交際人数:5人以上
結婚歴:なし
結婚願望:非常にあり
顔:身長183cm、スポーツで鍛えた引き締まった体と、目がパッチリしている美しい顔立ち。それ以上に人柄の良さが伝わってくる穏やかなたたずまいが印象に残る。

――今回の相談者は一言で表現すると「完璧」だ。整った容姿に、高い仕事のモチベーション。寛容な人柄で、教養も深い。男女問わず「いつまでも話していたい」と思う人物だ。

この男は、10人のうち10人が「この人の話はつまらないな」と思っても、そのつまらない話の中から面白い部分を探して膨らませてくれる。好奇心が旺盛であることが、所作の端々からうかがえるのだ。

彼は気が利くが、見返りを求めない。それゆえに「ソツがない人」とは一線を画している。それは、地方から上京して、自ら人生を開拓している苦労人であることも大きいだろう。しかもファッションセンスも抜群だ。シンプルで飾り気がない服をサラリと着こなしている。

川崎:初めまして。婚活をしているそうだけれど、あなたはホントに結婚がしたいの?

祐樹:すっごくしたいです!(キリッ)

川崎:そうなのね。今、この時点で私はあなたの考え方や、人生観について、今のところ知らない。ただ、あなたのファーストインプレッションは「結婚したいという意思がホントにあるのかな?」なの。あなたは何もかもが完璧だし、メンタルの安定感があるし、とてもモテると思うのだけど。よかったら、結婚したいと思う理由を教えてくれるかしら?

祐樹:言いたいことがありすぎて……今日は何でも話します。

川崎:すぐに自分を開示できるところも素敵ね。それはとてもいいことだと思う。

祐樹:僕の人生にも生活にも隠すことはありませんから(笑)。早速ですが、結婚したい理由は、「誰かのために頑張りたくなった」からです。社会人になってから15年以上、自分のために頑張ってきました。コンサルとして仕事の幅を広げ、多くの人が少しでも幸せに不安なく生活する世界をつくる一助になり、それにより報酬をいただく。それを自分ために使っていたのですが、そろそろ自分ではない誰かのために使いたくなったのです。

お金の話が分かりやすいので先に言いましたが、単純に誰かのために生きたくなったのです。自分のためだけだと、高いハードルを越えられない。では誰のためなら頑張れるか。それは家族……すなわち、自分の妻や子供です。このことは、特にここ1年ほど強く思うようになったのです。

川崎:…………。

祐樹:あれ?どうしました?

川崎:いや、説得力のある結婚願望だったので、つい。私、あなたの外見から、「自分のライフスタイルを崩したくない」人かと思っていたのだけれど、まったくそうではないようね。そうよ、あなたのおっしゃる通り、結婚って、自分のためではなく、誰かのために生きたいと思うことでもある。それに困難が伴ってもね。

祐樹:そうなんです。人生には困難がつきもので、それを相互に助け合いながら乗り越えていく。そういう、家族を作っていきたい。

川崎:周りにも結婚している人も多いだろうしね。

祐樹:はい。僕の友人達は男女問わず結婚しており、夫婦や子供を連れて集まる機会も多いようです。合同でキャンプに行く友人家族もいて、めちゃくちゃうらやましいです。

川崎:年齢的にイベントは家族単位だしね。でもコロナ時代は、婚活組には厳しい

祐樹:ほんっっっっっっっっっっとにそうなんですよっっっっっ!!!!コロナになってから、出会いナシ! 出会いナシ! 出会いナシ!

川崎:あなたの切実なる思いが言葉使いに漏れているわ(笑)。素直は婚活最大の武器だけど。

祐樹:ありがとうございます。出会いがないというのには理由があって、僕は割ときちんとルールを守るタイプで、真面目に自粛をしていたのです。その結果、誰とも出会わずに時間が流れていった。

川崎:今まで、何もしなくても出会いはあっただろうしね。

祐樹:(何のためらいもなく)はい。友達(男女)が、頼めば「かわいいコ」をたくさん紹介してくれました。ホントにいい子ばっかりなんだけど、決め手に欠けるというか。

川崎:イケメンあるあるね。突然だけど、直近の彼女ってどんな人だったの? 

祐樹:相手もいることなので、当たり障りのない範囲で申し上げますと、友人との飲み会で出会った、3歳年下の女性でした。僕の方から「いいな」と思って交際を申し込んで付き合ったのですが、あまりに時間がルーズな人で1年もしないうちにお別れしました。

川崎:時間にルーズな人って、お金や仕事においてもルーズだったりするよね。

祐樹:そうなんです。ドタキャンでも、仕事の対応ならいいのですが、「気分じゃない」とか「メンドクサイ」とかの理由でドタキャンする。しかしその20分後に連絡が入り「やっぱり行こっかな」と言う。僕はデートのとき、飲食店を予約します。お店に対してドタキャンは絶対にしない。だから、彼女が「行かない」と言った時点で、別の人を誘っている。だから彼女が「やっぱ行きたい」と言った時にデートはできなくなっているんです。そういうことが多くなり、僕の方が疲れてしまい、お別れしました。

川崎:そういうタイプは私も無理だわ~。無理過ぎてその彼女のエピソードは全然参考にならないわね。その前の恋愛を教えてくれる?

祐樹:前の前の彼女は、僕の仕事が忙しかったときに交際をしていました。僕はあるプロジェクトに没入してしまい、3か月ほど彼女とLINEだけのやり取りになっていたんです。僕は仕事に夢中になるとそれしか見えなくなる。プロジェクトが終わった後、彼女のSNSを見たら、エーゲ海の教会で、見知らぬ男性と結婚式を挙げている写真がアップされていました。

川崎:え???なにそれ?

祐樹:はい。僕と付き合っていた人が気付けば別の人と結婚しているというのは、これが初めてではないのです。フタマタ……というか、僕はセカンド体質というか、僕が女性の浮気相手だったってことが多々あるのです。しかも、僕は毎回「この人と結婚したい」と思って、交際するのに、この始末……。

川崎:そりゃ、脊髄を直撃するショックだわ。で、ちょっと聞きたいんだけど、彼女たちのどこが好きだったの?

祐樹:え!? わからない。直感? なんとなく? よくわからないけれど、いいなと思って交際を申し込んで、最初はいい感じなんですが、だんだん会う機会が減って行く感じ?

川崎:なんとなくわかってきた。あなた、ノリで人を好きになるタイプなのよ。

☆次回では、川崎貴子が祐樹さんが「セカンド体質な理由」をさらに深掘り。どのような人と結婚したいのか、人物像を明確にしていきます☆

▶︎後編に続く


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