「虫退治はアンタの役目でしょ！」男も女も関係ない……理不尽な役割分担に、夫が怒り心頭なワケ。

「いや、全然笑えないです。僕は虫が本当に怖くて大嫌い。子供の時なんか、見る度に泣いて親に助けを求めたくらい。それなのに、妻はいつも僕に虫退治を押しつけようとするんです。しかもきわめて理不尽な言い分で」

虫の季節が到来すると、春斗さん夫婦の間にはしばしば虫退治をめぐる争いが起きる。

都合良く「男」「女」というワードを使って、何とか夫に虫と戦わせようとする妻に対し、春斗さんはかなり不信感を抱いているようだ。

「６月に急に暑くなった頃から、やたらと部屋の中で虫に遭遇するようになりました。僕は小さなクモでも飛び上がるくらい怖いのですが、妻もやはり虫が苦手。

ある日彼女は、トイレの中でクモを見つけて、ぎゃーっと騒ぎながら『ねえ、バシって叩くか外に出すかしてよ』と懇願してきました」

晴斗さんはすぐさま反論。

彼が大の虫嫌いであることは妻も承知している。

「絶対無理だと言いました。

実は結婚以来何度もこれで言い合いしていて、去年は僕、泣いて鼻水を垂らしながらゴキブリを新聞で叩いたんです。それで、もういやだ、次は君の番だよ、順番だからね、と言いました……ちょっとハズいですね、この話」