コロナ禍から経済が立ち直りつつある現在、対面での交流や社交の場が以前よりも増えたという方も多いはず。対面での交流はオンラインとはまた一味違うもの。身だしなみや所作など、小さなことで与える印象は大きく変わってくる。
今回はCAから高級クラブのママを経て作家となった筆者が、「高収入かつ仕事ができる男性」を独自の視点で分析してみた。
➀スポーツ・筋トレをしている
高収入な人ほど、健康への意識が高いというのは間違いない。多くのエグゼクティブに話を訊くと、「スポーツや筋トレは欠かさない」「運動・栄養・睡眠は人間の基本」という答えが返って来た。「肥満の人は自己コントロールができず、出世できない」と、よく言われているが、彼らは身体を鍛えることの価値を知り、「胸板の厚さと信頼感は比例する」と述べている。
年収1億円超えのIT関係のヒサシさん(仮名・53歳)は、筋トレの重要性を語ってくれた。
「スポーツ後、サウナで心身を整えると脳内もリセットされて、仕事でもいいアイデアが出ますね。筋トレ後は自己肯定感も上がりますよ」
体を動かすことで、オンオフの切り替えがスムーズにでき、上質な睡眠にもつながる。結果、仕事のパフォーマンスも上がり、年収も高いというわけだ。
スポーツの内容は人それぞれ異なった。ランニング、ゴルフ、ロードバイク、登山、ボクシング、マリンスポーツ、スイミング、格闘技などの他、長期休暇をとって、海外のトライアスロンやキリマンジャロ登山に挑む場合もある。多忙な男性ほど、「先にトレーニングやスポーツの予定を決め、それに間に合うように仕事を終える」という返答も多かった。
②取り乱さず、感情のコントロールができる
夜のクラブは、ドレスをまとう華麗なホステスたちがお客様をもてなす紳士の社交場だ。従って酒の席とはいえ、一流の男性は「酒に呑まれる」ことはない。自身の酒量を把握して酒と会話を楽しみ、ホステスたちが自然と笑顔になれる空気を作ってくれる。
当然ながら、愚痴や説教、罵声などネガティブな言動はほとんど無い。例え、ホステスがうっかりグラスの酒をこぼし、お客様のお召し物を汚すことがあっても、取り乱すことなく「大丈夫だよ」と受け流す余裕を持っているのだ。むろん、粗相があった場合はしっかりと詫び、クリーニング代は店が負担する。
常に泰然としている彼らだが、これに甘んじてはいけない。余裕のある一流の男性ほど、見切りも早い。「貴重な時間と金をこのクラブに費やす価値は無い」と感じたら最後、笑顔で帰り、二度と来てくれない可能性が高い。
「金持ち喧嘩せず」と言ったことわざがあるように、彼らは限りある時間やエネルギーをネガティブなことに使わない。その代わり付き合う相手、行くべき店も吟味しているのだ。取り乱さず、感情コントロールができる冷静な男性だからこそ、慎重さは不可欠だ。