ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「女に人権はない」モラハラ夫に悩む専業主婦に訪れた出会いと熟年離婚

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

訪れたサロンは本当にプライベートな空間で、聞けばここも彼が1人で切り盛りしているのだという。

「ずっと大きなサロンで働いていたそうですが、息子と2人で暮らすことになったとき、一念発起して独立したそうです。お客さんは常連さんが多く、アシスタントも雇わずにやっているということで、お店の中は彼と2人きり。

初めこそ少し緊張しましたが、逆に知らない人に話しかけられることもないので、すぐにリラックスできましたね。髪の毛はもうずっとなんとなくセミロングのままだと言うと、彼が『ショートヘアはどう?』と提案してくれたんです」

すごく似合うと思うと目を見て言われてまりこは嬉しくなった。代わり映えしない毎日が少し、変わりそうな気がした。

「おまかせでお願いすることにしました。髪の毛を洗ってくれるのも彼だったので、その時ばかりはドキドキしましたね。

@Getty Images

細い指で丁寧に洗われて、すごく、満たされた気分になりました。こうやって、彼のこと好きになってしまう人いるんじゃないかな、なんて変なこと考えたりして……」

髪を切り始めると彼は身の上話を始めたという。

「奥さんは、あるとき急に出ていってしまったそうで、いわゆるサレ夫だと笑っていました。でも、自分が家庭そっちのけで仕事ばかりだったから仕方がないと。

息子に対しては、母親を奪ってしまった申し訳なさがあり、それで思い悩むことも多いと吐露してくれました。

時々笑い話を交えながら話してくれてはいましたが、本当に真面目なことが伝わりました。だからこそ、私も色々と話してしまったのかもしれません」



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5