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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】【地方の集落で老母を怒鳴る“中年児”】50歳のカメラ小僧が「風俗代」として小遣い貰う理由に身震い。

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絵美さんは、痩せて背中が丸まった老母が、「性欲満たし賃」として働かない息子に小遣いを渡している姿を想像して、思わず身震いした。

「息子の性犯罪予防法として小遣いあげちゃうお母さんもいかがなものかと思いますが、そのお母さんを怒鳴りちらす息子はもはや要注意の域を超えています。でも、厳しく注意したらしたで逆上されそうで、それも無理らしいんです。わかる気はします」

お向かいの息子は、絵美さんの目にはすっかり「困った中年児」「危険な性犯罪予備軍」として映ってしまっている。だが一方で、こうした偏見が本人を追い詰めるかもしれないことは、絵美さんもわかっている。

「そうはいっても、カメラを持って家の前の道をやたら往復していたり、お向かいの駐車場に停めた軽自動車からこちらを眺めている姿を見かけたりしてしまうと怖いんです」

近ごろ、カメラを持ち歩く頻度が明らかに変わったと、絵美さんの母も心配を募らせているという。母は警察に相談したいと言い出したが、ただカメラを持って歩いている人を犯罪者扱いすることなどできない。

娘たちは、自分たちに向かってシャッターを切られたことはないと言っている。しかし絵美さんには、バレないように撮ることなどいくらでもできそうに思えた。

「少し前、テストで早く帰った娘が『向かいのおばあさんが庭の軽自動車の中で目を閉じてじっとしているけど大丈夫かな?』と言ってきましたが、私はとっさに返事ができませんでした。最近わかってきたんですが、どうも風俗嬢がサービスを提供しに来ることがあって、おばちゃんはその間外で待っているというんです」

絵美さんは、息子が風俗店に通っているものとばかり思っていたが、時にはデリバリーも利用しているようなのだ。



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