【後編】「拒むと干される」芸能界に蔓延る性的被害…17歳青年モデルが語る「屈辱の芸能生活」とは。

ケントさんは大手飲料メーカーと製薬会社のCMに起用されたのだ。

「事務所は大喜びでした。先輩モデルも『良かったな。この調子だ』って励ましてくれて……その後も月に一度は都内のホテルに呼び出され、行為を強いられたんです。

時には彼が用意したドレスやウィッグで女装をさせられもしました。そればかりじゃありません。『今日はゲストがいるんだ』と中年男性や女性の前で、裸にさせられ見世物にされたこともあります」

ケントさんは幾人もの男女の前で辱めを受けた。しかし、ヨシオ氏をはじめとした「ゲスト」が彼のものを弄ると、体は否応なく反応し、体液を放出する時もあったという。

「貴重な10代を、大人たちによってめちゃくちゃにされました。まともな恋愛もできず、信頼や尊敬できる人もいませんでした。モデルを辞めて就職も考えましたが、ある日、僕が出演したCMを見た母が嬉しそうに呟いたんです。

『ケントがこんなに立派になって……』って。

その時見た母の誇らしげな顔が今でも忘れられません。母に認められた嬉しさが、僕を『モデルを続ける』という選択をさせました。時にはドラマにチョイ役で出たり、舞台役者としても活躍しましたが、その裏ではヨシオ氏との関係が続いていたんです」

しかし、25歳を過ぎた頃から、連絡が途絶えたという。