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【後編】塾信仰の子どもたちと学校の軋轢…「ホストクラブ塾」に不安視の声も。

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「遼太郎先生は、かっこいいから女の子の生徒のファンが多くて、ときどきヒヤッとすることはあります」

そう話すのは、遼太郎さんの勤める塾で受付と事務をしている律子さん(仮名・30歳)だ。彼女は、遼太郎さんが生徒と頻繁にメールを送りあっている状態を不安視している。

 

「遼太郎先生本人はそんなつもりはないのでしょうけれど、遼太郎先生に恋心を抱いている女子生徒は何人かいて、『ガチ恋だ』って断言しています」

「ガチ恋」というのは、ガチ(本気)で恋愛対象として見ているという意味だそうだ。

「『成績が上がらないから、もうやめるかも』って話していた女の子が、やめるかどうかを遼太郎先生に相談して、『俺がもっとサポートするから、諦めずに続けて頑張ろうよ』ってメールをもらったと他の生徒に自慢していて、『多分、私はみんなよりも特別よね』って周囲の子たちに同意を求めていました。遼太郎先生にその話をすると、『どんな形でも塾をやめずに勉強し続けるって言ってるんだし、何も問題ないと思うけど』とおっしゃっていたのですけど……」

律子さんはそこまで話してため息をつく。

 

「同じ業界の方々にうちは『ホストクラブ塾』なんて言われています。遼太郎さんに憧れたバイト生たちが異性の生徒とメール交換をして、自分に夢中な生徒がいると指導がしやすいって話しているのを聞くと、何か間違っているんじゃないかなあと思います。まあ、学校じゃなくて学習塾なので、やめる生徒は減ったし、バイトの先生たちや遼太郎先生の顔写真を載せた広告やホームページを見て入塾したいという生徒は増えました。
味をしめた経営者は、いわゆる顔採用的な、かわいい女子大生をアルバイト生として採用すると息巻いています。今はいいですけど、そういうことをしていてトラブルになるのではないかなと不安には思っています。まあ、私はただの事務なので、口は出しませんけど」

実は律子さんの不安は実は間違ってはいない。



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