「懲りずに夫に相談してみました。でも予想どおり、何の助けにもなりませんでした。親父もSNSで気が大きくなって、偽悪的になっているだけじゃない?なんて言うんですよ。話になりません。子どもの食の管理は親の務めなのに、夫は知らん顔ですし、私が気にして悩んでいることでさえ茶化して終わり。たとえ私が悪く言われても、せめて息子の健康管理に対する意識を共有できればいいですが、それも叶わない。最悪な気分でした」
真奈美には、「SNSを見ました」などと舅に言う勇気はなかった。
「あんなふうに書かれて悲しかったなんて舅に言っても意味はないと思ったし、私に見せた義姉の立場もあるし。泣き寝入りですね。それはともかく、息子に炭酸ジュースを何杯も与えたり、お菓子をたらふく食べさせたりしていることをどうやめさせるのかが一番の問題でした。だからといって、ジイジの家が大好きな息子を行かせないなどということもできません。もう一度かかりつけ医に相談でもしてみようかと考えていた矢先に、思いがけない援軍が登場したんです」
日々、舅のSNSをチェックするのが習慣になった真奈美だったが、ある時ふと気がつくと、舅が嫁批判していたSNS投稿の1つが突如それまでになく拡散され、コメントが20件近くついていたのだという。多くは「嫁」や「母」の立場の女性たちだった。
「例えば、こんなコメントが舅の投稿に寄せられていました。
『お嫁さん、あなたのような舅がいて気の毒ですね。私も言いにくいことをお願いして舅に嫌われた経験があります』とか、『お嫁さんはただ子どもの健康が心配なだけです。あなたをイビるつもりなんてないと思うし、育児している人間はそんな暇ありません』とか……。こんなのもありましたね。『あなたがアップしてる画像を見る限り、確かにお孫ちゃんはいつも甘い物や冷たい物をたくさん食べていますね。お嫁さんの悪口を言う前に、お孫さんの小児糖尿病の心配でもしてください』などなど」