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【図解】「この押し方は危険です!」脳梗塞で2年8ヶ月寝たきり→介護の道へ。車椅子を暴走させないための「正しい押し方」

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滝が落ちるような人口減少と高齢化の激化で、介護の重要性は深刻化しています。「老若男女、誰もが介護術を身につける必要がある時代」と警鐘を鳴らすのは、埼玉医科大学客員教授の根津良幸氏です。

特に気をつけるべきが、ほとんどの人が正しい操縦を知らない、車椅子の押し方。

厚生労働省の「身体障害者福祉調査」によると、身体障害者総数は約740万人、そのうち車椅子を使用している人は約63万人にものぼります(2018年度調査)。

38歳の時に脳梗塞を発症して左半身が麻痺。2年8ヶ月の長期にわたって、自宅で妻から介護を受けた経験を持つ根津氏に、自身の経験の中で培った「する側も、される側もラク」な介護術について話を聞きました。

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車椅子は便利な反面、容易に凶器にも変わることがあります。これは自動車と全く同じです。車イス介助の方法を誤ると、介助される立場にいる高齢者や患者さんにも、ケガを負わせてしまう危険があります。たとえば車イスからの立ち上がり介助を考えてみましょう。いま介護の現場でよく行われているのは

(1)利用者のズボンをつかむ

(2)利用者の脚の間に介助者が脚を入れる

(3)力いっぱい引いて立たせる

という、腕力をフル活用した「パワー介護」です。ちょうど、イラストのような動作になります。

この方法だと、利用者の両脚が、車イスのステップ板(足をのせる台)にこすりつけられるので、利用者は痛みを感じるでしょう。場合によっては内出血の原因になるかもしれません。ほかにも、介助者のわずかな油断や確認忘れが、次に挙げるような事故につながることもあります。



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