■ボディサイズ拡大によって居住性が向上し、威圧感も強烈に
今回ワールドプレミアとなった、2代目となる新型LMプロトタイプのボディサイズは、全長5125(+85)mm、全幅1890(+40) mm、全高1955 (+10) mm、ホイールベースは3000(+0) mmと、先代LMよりもひと回り大きくなった(カッコ内は先代比)。先代LMが、現行型アルファード/ヴェルファイアとほぼ同じサイズだったことを考えれば、新型LMは、アルファード/ヴェルファイアよりも大きなサイズということになる。特に1.9m近くまである車幅は、居住性の向上はもとより、強烈な威圧感を与えてくれるだろう。
タイヤは、上海ショーモデル装着は225/55R19であるが、225/65R17も用意されており、現行アルファードの225/60R17に対して、外径が1サイズほど大きくなっている(701mm→724mm)。タイヤの扁平を増やしてエアボリュームを確保することで、快適性向上を狙ったのだろう。
■インテリアの装備はまさに「ラグジュアリームーバー」
フロントデザインは、レクサスRX風のスピンドルボディと、3眼LEDのヘッドライトの上下にアイラインが入った強い目力の表情によって、シャープで力強い印象に。Bピラー周りのデザインは、先代LMでは特徴的なメッキの斜めラインが入っていたが、新型LMではオーソドックスな縦型のピラーとなり、ギラギラしたメッキの派手さは若干抑えられた。
リア周りは、このところのレクサス車全般で採用している、左右連結したタイプのテールランプデザインに。LEXUSロゴの上には一本の発光ライン(おそらくイルミネーション用)もあるようだ。
この強烈なエクステリアも魅力だが、新型LMのホットポイントは、なんといってもインテリアだ。新型LMは3列シートの6/7人乗りに加えて、ショーファードリブンに特化した4人乗り仕様が用意される。
この4人乗り仕様には、前席と後席の間にはパーティションが設置され、上部には昇降式スモークガラスも備える。また、WEB会議や映画などのエンターテイメントなどを想定し、48インチの大型ワイドディスプレイも設置。ディスプレイの下部には、冷蔵庫や収納スペースもあるという。
後席用の独立シートにはオットマンが備わるが、従来型よりも伸縮量が増やされたほか、(座面や背面だけでなく)このオットマンとアームレストにまでシートヒーターを採用(LEXUSとして初)。加えて、後席専用の「温熱感IRマトリクスセンサー」が設定されており、後席乗員の顔、胸、大腿、下腿の体の部位を4つに分けて、温熱感(温かさ/冷たさ)を推定することで、エアコンやシートヒーターなどを一括コントロールしてくれる(センサーはパーティションの上部中央)。
後席シート本体は、まるでファーストクラスのような重圧感と存在感。乗り心地も、周波数感応バルブ付きAVSや、ドライブモード「Rear Comfort」によって、極上レベルとなっている模様。また、リラックスできる空間を演出するために、イルミネーションは14色のテーマカラーと、好みに応じて選択できる50色のカスタムカラーの計64色を用意している。癒やしやリラックスなどのテーマがあり、乗員の好みに合わせて調節ができるという。まさに、ビジネスからプライベートまで万能に使えるスペシャルルームとなっている。