社会人として、東京に暮らす子どもたちには、その事実をなかなか言い出せなかったという。
「私自身が受け入れられないのに、子どもたちには話せないなと。これからも生活をどうするか考えてから話をしようと思いました」。
容子はまず夫の会社に連絡を取り、話をしにいくことにしたという。
「仕事がこのまま続けられるのか、それが一番の心配事でした。もし、仕事をやめなければならないとしたら、生活費や治療費を賄えないですし、毎日夫一人を残し、仕事にいくこともかなり難しい状況でしたから」。
しかし、電話口で会社から告げられたのは衝撃の事実だった。
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