先代カイエンは2017年のデビュー。最新型はこの第3世代カイエンのビッグマイナーチェンジ版なのですが、素のカイエンは13psアップの353ps、Sは34psアップの474ps、PHEVはややエンジン出力押さえて効率を追求。バッテリー容量を17.9kWhから25.9kWhにアップしWLTPモードで最大90kmの航続距離を確保。電動化レベルに磨きをかけた格好です。
新型カイエンに乗って度肝を抜かれるのはコクピットの風景かと思います。公開画像は本国仕様の左ハンドル車ですが、ドライバー側から12.7インチ、12.3インチ(インフォテインメントシステム用)、10.9インチ(エンターテインメント用)と一体化したディスプレイモニターが並びます。これだけでも「乗り換えなきゃ」というオーナーが続出すると予想。
まとめます。新車派はどのモデルを買っても満足度高いと思いますが、ご予算ある方は「ターボGT」のローンチを待つ方が賢明かもしれません。デザイン的にはスポイラーなど空力パーツで少々ごちゃついた印象ですが、まあそれもエクスクルーシブモデルの特権かと思う次第。
2002年の初代モデルデビューから早20年。いまなおスーパーSUVのベンチマークであり続けるカイエンです。ポルシェらしさはSUVになっても変わらりません。末筆ながら弟分のマカンは次期モデルで電動化予定。純エンジン仕様を買うならいまがラストチャンスです。ちなみに納期は3ヵ月から6ヶ月。いざ買うとなれば悩み尽きないのは必然。それこそがポルシェ乗りの宿命なのだろうと思います(あ~うらやましい!)。
Text:Seiichi Norishige
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