無印良品のロングセラー『ステンカラーコート』は、なぜ売れ続けるのか？実際にスタイリストが買って検証してみた。

ステンカラーコートの襟の特徴は、第一ボタンを外した状態がオープンカラーのようになり、上衿が下襟よりも幅が広いカタチ（バルカラー）ということです。そしてボタンを上まで留めることで、控えめできちんと感ある印象にもなります。

加えて無印良品のステンカラーコートは襟裏にもボタンがあり、さらに上まで留めることでハイネックのように立ち襟に。これは防寒が目的のディテールですが、実際に使うことはほとんどないと思います。しかし着こなしとして見ると、意外とここまでボタンを閉じて着るのが渋い着方だったりもするので、玄人向きの見逃せないポイントです。

背面はセンタースリットが入ったいわゆるなカタチです。たっぷりと身幅をとっているサイジングなので、冬には厚手のニットやインナーダウンなども着込むことが出来そうです。袖付はラグランスリーブで、これも一般的なステンカラーコートのディテールのひとつです。肩が張らず見た目にスッキリして見えるので、オーバーサイズとは相性がいいですね。

スポーツウェアによくみられるラグランスリーブは、一般的な袖付けであるセットインスリーブに比べて、肩や腕の可動域が広く動きやすいというメリットもあります。さらに無印良品のステンカラーコートはアームホールも太めに設計されているため、よりカジュアルなルックスに仕上がっていますね。