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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】【なんかモヤるその人、フレネミーかも】自己肯定感を押し売りする腹黒ママ友と決別した私

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それは、子どもの小学校に学芸会を観に行った日のことだった。

「うちの子と由美佳さんの子の学年の劇の中で、選ばれた何人かの子がソロで歌うシーンがあったんですね。その中で特に絶賛を浴びた男の子がいたんです。彼の歌の上手さは噂に聞いていたけど、本当に素晴らしい歌でした」

その素晴らしい歌を披露した男の子は多動が見られる子で、日頃は友達の気持ちを理解するのが苦手だったり、友達や先生に対して手が出たりすることもあるという。彼の母親が悩んでいる姿や、叩いてしまった友達に頭を下げるシーンに出くわしたことのある保護者は多かったため、周囲はこの日、ことのほか彼の歌を褒め、母親にも賛辞を送ったのだという。

「あまりにも素敵な歌だったので、周りがみんな彼を凄く褒めたんです。でも、実は同じ劇の中で由美佳さんの娘もソロを歌ったんですね。声楽を習っていて、確かに由美佳さんの子も上手なんですよ。ただ、彼の活躍で影が薄くなったのが気に入らなかったようですね。で、帰り道、由美佳さんは歩いていた私を追いかけてきてこう言ったんです。『あの多動君、確かに歌はうまいよね。でも、どんなに才能があっても、社会性のない子は将来成功できないらしいよ』と」

梨華はその言葉に、激しい憤りを感じた。そして立ち止まり、思わず口を開いた。



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