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【後編】「自分の股間を指さして……」Uターン移住の落とし穴。若嫁があきれた前時代的セクハラ集落

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「その日あったことを夫に話して、もう寄り合いの手伝いはしないと宣言しました。夫は別にいいんじゃない? と言っていました。男衆の寄り合いは、世帯ごとに参加するルールなので、本来は夫も出席しないとダメなんです。

でも、息子世代は誰も寄り合いに出ません。仮に夫が公民館に来てセクハラ現場を見たとしても、この程度のことがそれほど不快?と言いかねないなと思いましたが」

前に達也が『オヤジからボディタッチがあったら怒る』と言っていたのをふと思い出し、麗香は今日会ったことを話した。

「『しょうがねえオヤジだなあ……』の一言だけです。大勢の男たちに囲まれた中で卑猥なことを言われたり体を触られたりすることがどれだけ怖くて不快なのか、全くわからないんですね。めちゃくちゃ腹が立ちました」

都会は都会で嫌なこともあったが、少なくとも達也との連帯感はあった。普段の達也の態度や発言からは「こういう人でありたい」という信念めいたものが感じられて尊敬できたし、2人は対等だった。

しかし、Uターン移住後、麗香は自分が夫の家の所有物になったような気がした。夫を含め、周りもそうとらえているような気がしてならなかった。



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