ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

まるで和菓子、なのに震える! 水原希子も愛用する【女性用セルフプレジャー商品】の、目を疑うような進化。

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

私たちを取り巻く、性についての環境は、この5年で大きく変わった。性について「我が事」として考えるようになったと感じている人は増えているのではないだろうか。
その端緒は2017年にアメリカのハリウッドで性加害問題を告発する「#metoo」運動だと推測する。欧米、日本、韓国、中国、インドなどに広がり、女性が主体的に性合意について深く考える機会が増えた。
それと同時にLGBTQについて「自分ごと」として考察するようになる。ステレオタイプの思考から抜けたことで、新たな自分を見つけた人もいるだろう。
Metoo運動やLGBTQが生み出した流れは、それまでタブーだった「女性が自分の性欲について話すこと」を開いていった。
女性の取材を20年以上続けているが、5年前は現在のように女性が「むらむらすると、ひとりエッチをする」とか「自慰をするとよく眠れる」などと公言する人に会ったことがなかった。

しかし、今は女性がマスターベーションについて語る場面によく出くわす。最近、取材した37歳の女性も「離婚後の性欲処理は、オナニーで十分」と語っていた。また、35歳の女性は「夫と妊活の直前、マスターベーションして準備してから入れる。潤滑ジェルだと無機的なので気持ちを盛り上げてからにしたい」と話していた。
他にも多くの女性が「自分が気持ちよくなるところを刺激して、喜びを感じている」ことを語っている。
彼女たちが愛用しているのは、2023年3月3日で10周年を迎えたTENGAが運営するセルフプレジャーアイテムブランド『イロハ(iroha)』のアイテムだった。

実物を見せてもらうと、和菓子のようでかわいらしい。男性器の形をした、昭和の「大人のおもちゃ」の猛々しさとは無縁で、もちもちと優しい触感も特徴的だ。

ちなみに、「セルフプレジャー」という言葉を広めたのも『イロハ』だ。オナニーやマスターベーションとは異なり、明るさと前向きさ、そして清らかさがある言葉の力がある。これにより、女性のオナ……いや、セルフプレジャーは一般化していったようにも感じている。

2013年に発足した『イロハ』は、セルフプレジャーグッズのみならず、フェムケア(生理、妊活、更年期、デリケートゾーンなど女性をケアすること)にも商品を展開。女性のライフスタイルを豊かにするブランドとして認知されている。

 

『イロハ』の広告に水原さんが登場。「LOVE MY COLOR きもちよさを、自分らしく。」というブランドステートメントを伝える。

記者会見の場で、水原さんは「私は10年前、個人的に『イロハ』と出会ってから、ずっと『イロハ』のファンです」と笑顔で語る。Instagramのフォロワーが740万人以上いる水原さんが、日常的にセルフプレジャーアイテムを使っていると公言する。時代は大きく変わったと感じた。

『イロハ』のアイテムの一部。いずれももちもちした素材で、全体が振動する

トークセッションで、水原さんは『イロハ』との出会いを語った。
「10年前、当時のセルフプレジャーアイテムはどれも“部屋の中には置けない……”と思うようなアイテムばかりだったのに、『イロハ』はひと目で、女性のために開発されたとわかりました。以来、イロハのアイテムをあれもこれも買っていたので、アンバサダーのお話を頂き本当に嬉しかったです」(水原さん)

最初に購入したのは、トップ写真で手に持っている『YUKIDARUMA(ゆきだるま)』で、次に購入したのは『MIKAZUKI(三日月)』だったという。
また、水原さんは現在、『イロハ』と組み、新アイテムの共同開発も行っている。話題がそちらに及ぶと、「実際に関わり、グッズはの仕組みや構造、振動パターンのバリエーションに驚きました。どこまで進化するんだろう、と技術の高さを目の当たりにしています」と答えていた。

☆自分の性を認め、慈しむ行為は、他人への寛容にも通じる。ジェンダーに縛られた、抑圧的な性意識を解き放つ意味もあるだろう。次回では、さらに水原さんの感想を交えながら、女性向けのセルフプレジャーグッズについて考察を深めて考えてみたい☆

作家 沢木文

▶︎『イロハ(iroha)』の魅力により迫る、後編に続く。


RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5