ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。
「僕は怒られるのが苦手なんです。妻が怒りにゆがめる顔を何度も見るうちに、妻に欲望を感じなくなっていく。とどめを刺されたのは、妻を誘って拒否され、自分で処理した日の翌朝、妻から“気持ち悪っ”と言われたことでしょうか」
妻から傷を負わされるほど、紀明さんはさらにモテていく。母性本能をくすぐるのだろう。
「後輩の女性からホテルに誘われたり、派遣社員の女性から、本気のバレンタインチョコレートをもらったり……いずれもお断りしましたけれど」
浮気をしないのは、妻を心のどこかで愛していたから。傷つけたくないという思いも強かった。そこをぐいぐい詰めてきたのが、他部署の派遣社員・里佳(27歳)だ。愛らしく甘え上手な女性だという。
「よく目が合うと思っていました。半年前、男性の後輩2人から“飲みましょう”と誘われ、3人で飲んでいたら、途中から里佳が参加してきた」
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