【後編】「図書館の本をフリマに……」ベテランも呆れる、常識を逸脱した「最近の若い先生」

「私は教員という仕事は、永久に『人間』がする仕事だと考えています。だって、相手は『人間』ですもの。でも、AIやタブレットが普及して便利になったので、その辺を見失ってしまっている教員が多いのかもしれません。

自分のSNSを生徒に公開していた先生は、『なにも恥ずかしいことはないし、逆に言えば自分のSNSを閲覧する生徒のSNSを僕がチェックできるので、生徒の安全を守っていることにもなりますから。』とのたまっていたのに、自分があげていたSNS上の写真を生徒たちにプリントアウトして教室に掲示されると激怒した。

『僕の人権の侵害に当たるので、こういうことをした生徒は退学だ！』そう叫んだそうで、叫ばれた子どもの保護者から『先生にも原因がある。』と至極もっともな電話がかかってきていました。

タブレットやネット関連以外でも問題のある若手は結構たくさんいます。今の20代の子たちはゆとり世代なのか少子化世代なのか私にはよくわからないですけど、生徒に気に入られないことを言われたからと、トイレに立てこもって泣いてしまって出てこなくなった女性の先生もいましたね。

もっとすごいのは女子生徒に『女性と付き合ったことなさそー』などとからかわれて怒ったのか自分のはじめての性的な経験について、彼女たちにやけに詳しく語って聞かせてしまった先生もいました。

彼らに共通するのは、自分たちの行動の何に問題があるのかを理解できないところ。先ほど話したタブレットを見ながら授業をする教員たちも、なぜ生徒が自分のことを尊敬してくれないのかを理解できないみたいです。だから、何をどう話せば彼らが間違っているということを理解してもらえるのかがわからなくて……」