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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「親友の墓参りだって、許してやったのに」定年間近で妻に捨てられた【クズ亭主】が、捨てられるまで気づけなかったこと。

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愕然として、リビングに戻ったところでやっと食卓の上に離婚届が置かれていることに気がついた。

「すぐに妻に電話をしましたが、繋がりません。娘、息子にも電話を入れましたがどちらも連絡はつきませんでした」。

公平の頭のなかは「なぜ?」で埋め尽くされていた。一体、何が悪いというのか?と逆に怒りすら湧いてきたと話す。

「急にいなくなるなんて、卑怯じゃないですか。こんなに家族のために一生懸命やってきたのに」。

夜遅くなって、電話をかけてきたのは娘だった。

「娘は状況をすべて知っているようでした。妻の決意が固いことを率直に伝えられました。ただ、話し合いをした方がいいよねと冷静にいい、その場をセッティングしてくれるということでした」。

次の週末、妻は娘、そしてもう1人の見知らぬ男を連れて家に帰ってきた。

「まさか男を連れてくるとは思ってもみませんでした。僕は気が動転してしまって、思わず怒鳴りつけてしまったんです」。

すると妻は静かな声で言ったという。

「弁護士の方です」



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