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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「親友の墓参りだって、許してやったのに」定年間近で妻に捨てられた【クズ亭主】が、捨てられるまで気づけなかったこと。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

旅行から帰ってきた美智子は淡々と洗い物を済ませ、洗濯をして、家の中を掃除して整えたという。

「旅行に行くからといって自分の仕事を放棄するなんてあり得ないでしょう。普通ですよね」。

公平の態度に絶句している人も多いことであろう。しかし、何度も言うようだがこれが現実なのだ。

「それからも妻は外出をしているようでしたが、家事は抜かりなくしっかりとやっていたし、SNSの話をすることも食事を待たされることもありませんでした」。

しかし、日常が戻ったと思っていたのは公平だけだった。ある日、帰宅すると家は真っ暗。シーンと静まり返っていたという。

「最初は妻が倒れているのでは?と思いました。しかし、部屋に妻の姿はありませんでした」。

部屋は綺麗に整えられていた。ただ、いつもとは何か雰囲気が違うと感じたらしい。

「言葉では言い表せないのですが、何かがないような気がしたんです」。

公平は胸騒ぎがした。普段なら開けることのない妻のクローゼットに手をかける。ぐっと力を入れて引くとそこはがらんどう。モノはひとつも入っていないかった。



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