続けて、湿った声でこう語る。
「ぶっちゃけ『大変だね。できることあったら言ってね』くらいの返事がくると思ってました。けど彼女は『心を病んだら立ち直るのは難しい、今すぐ心療内科に行くべきだよ。有給消化しなくても休めるはずだよ』と教えてくれたんです」
彼女のアドバイスを受け、翌日の朝9時に人生で初めての心療内科を受診。すると医師から適応障害の診断が下され、療養のため1か月間の休職するよう命じられた。
「このままずっとここにいてはダメだ」と感じた優太さんは意を決し、2か月後に辞表を提出した。
退職の理由を直属の上司に伝えると「やめる理由はわかっている。あの人だよね。ごめんな」と言われたようだ。残業が多い職場環境の改善を図ろうとせず、若手社員をパワハラ・セクハラから守ってくれない上司に呆れ返った。
あのとき本当に退職して良かったと優太さんは語る。
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