しかし、「もしも世界がトヨタを潰しにかかるなら……」という仮説も考えて見ましょう。ワタシのようなポンコツモータージャーナリストが妄想の末に辿りつく答えは? ①テスラタワーを実用化しフリーエネルギーを供給、②水でクルマが走る技術を実用化、③空飛ぶパーソナルモビリティを1000万円以内で販売する、の3つです。コレをトヨタに真っ先にやられたらいまの権力層はオシマイでしょうね。よって、エネルギー&CO2利権も崩壊。
さらに進めて「主要先進国のクルマがすべてBEV」という世界を妄想してみましょう。リアルには電力が足りませんので、まず常温核融合炉のパワーステーションの普及が必要になります。自然任せの風力・水力・太陽光は補うものであって、現実は甘くありません。レアメタルなどの資源も最低100年は目途を立てる必要があります。
EV時代最大の懸念は全モビリティのオンライン化です。コネクト技術は日進月歩ですが、悪用されるサイテーの時代を危惧します。その理由を簡単にいうとワンクリックで走行中のクルマを停車させられるから。つまり、ドロボーが逃走しようにもBEVなら30分と経たずにクルマを置いて逃げる羽目になります。よって、スティーブ・マックイーン主演の「ブリッド」のような映画は成立せず。コレすなわち近未来の新統治機構そのものといわざるを得ません。
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