「女性用風俗(女風)は5年くらい前に2度ほど利用しましたが、その後は存在自体をすっかり忘れていたんです」
官能小説家、大泉りかが「男を買う」女の心の内に迫るレポートシリーズ第六回。前回では里英さん(仮名、28歳、デザイナー)の“初めての女風体験”について伺った。
その里英さんは「再び女風を利用しようと思ったのは、コロナ禍が原因でした」と語る。きっかけは何だったのだろう?
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新型コロナの影響で、仕事が自宅からのリモートに切り替わることとなった里英さん。他人と話す機会がまったくなくなってしまったことに寂しさを感じていたところ、通話コースのある女風の存在を知った。
「コロナ禍の最初の頃は、やっぱり利用するのも怖かったので、通話コースでセラピストと話したりってところから始めました。30分3000円とか、安いところだと60分3500円とかで利用できたんです。1年くらいは電話でつないだりとか、キャストさんの配信を見たりしていました」
外出自粛のムードが収まってきた2021年ごろから、月1回から2回くらいのペースで利用するようになったという。
「気に入った人がいて、何回か通ったこともありましたが、基本的には毎回、別の人を指名しています。最初に男性に慣れるっていうのを克服したので、その次はやったことのない性的なことを、浅くでもいいから潰していきたいなって。そういう意味では、SMをしてみたいなって思ったんです。
わたしは支配されて服従されること、いわゆるサブミッシブが好きというか、わかりやすくいうとマゾなんです。だから、鞭とかケインとかってどんな感じなのかって興味があったので、SM専門店の女風を利用してみました。
しばいてもらったり、叩いてもらったりしたけど、やっぱり痛いだけだなってことを学習して帰ってきました」
現在、里英さんの探究はさらにエスカレートしているという……。
Text:大泉りか
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