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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】14歳でおばあちゃんのご飯とオムツを...スマホ欲しさに大人の苦役。「ヤングケアラー中学生の惨すぎる実態」

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どうすればいいのかわからなくなった康子さんがカウンセラーに相談すると、カウンセラーは、「母親を守っているのでは」と言ったそうだ。

ヤングケアラーたちの多くは、親の何らかの事情の下で、子どもなのに「大人がする家事や介護」をこなしている。でも、親を憎んだり恨んだりするような気持は全くないうえに、「手伝いをしているだけ」だと思っているので、家族以外の人に自分の状況を心配されたり、親を否定するようなことを言われると、一気に心を閉ざすのだ。

また、カウンセラーは、「おばあさんを大切に思っているのだろう」という指摘もしていた。もしA君が家庭でおばあさんの介護をしなければ、おばあさんはどこかの介護施設に入ることになる。

「そんな話も出ているでしょうね。介護施設に入れようと両親が相談していて、それを聞きつけたおばあさんが、介護施設には行きたくないと言っていたら、A君は、おばあさんのために介護を続けていこうと思うはずです。だから、今の状況を何かの力で変えられる恐れがある場合は、自分が黙っておくのが一番だと思っているんでしょう。」

カウンセラーの言葉を聞き、康子さんは、A君への対応に今も頭を悩ませている。

彼女のクラスにもう1人いるヤングケアラーではないかと思われる生徒は、女子生徒で、目と耳の不自由な母親と2人で暮らしている。



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