育てる楽しみも味わえる、ワークパンツの頂点!
第529回目は、ディッキーズの874です。
デニムにおけるリーバイス然り、スニーカーにおけるナイキ然り、どんなファッションアイテムにも時代を築いた永久不変のブランドが存在します。ワークパンツで言えば、間違いなく「ディッキーズ」でしょう。鉄板化した今では、トレンドに左右されないブランドではありますが、ご存知の通り現代ではアメカジが再加熱。古くから知る大人はもとより若者からも絶大な支持を集めているんです。
で、ディッキーズのアイコンと言えばやっぱり「874」。1967年に誕生してから現在に至るまで根強い人気を誇り、今では多くのブランドがコラボを依頼し、874をベースとしたジャケットなどのアパレルまで展開するほど。そんな874の最大の魅力といえば、タフなファブリック。綿35%、ポリエステル65%で配合した綾織のTCツイルは、他にはないタフさを持ち、コーティングを施すことで汚れにくさも持ち合わせています。転んでも気にしなくていいとあれば、スケーターたちが愛用するのも納得ですね。
タフさゆえにパリッとしたハリがあり、新品を穿くとゴワつきがちですが、これはこれでディッキーズならではの魅力ですし、使い込むほどに自分の脚に馴染んできます。つまり、経年変化も楽しめるってこと。男心をくすぐるポイントが詰まった普及の名作をすでに経験済みかとは思いますが、新調して気持ち新たに楽しんでいただきたい次第!
太いベルトループも874を象徴するディテール。ボディ同様にタフな作りなので、ガシガシ使ってもループの擦り切れの心配は無用です。
こちらも874らしいポイント。別注アイテムやブランドコラボでは、ロゴが並び変化を楽しめるので、オリジナルと合わせてコラボ品を購入した際には要チェックです!
センタークリースが入った、ストンとしたストレートシルエットは、ワークのラギッドなイメージ以上にキレイなルックスを演出します。このブラックがまさに。それゆえ、ビジネススタイルに取り入れる人もいるとか。1万円アンダーで手に入るコスパもありがたい限り。
ボルドーカラーともなると、より大人っぽいこなれ感を演出します。とは言え、ワークブーツはもちろん男クサいシューズとも好相性。装い次第で、男らしくも上品にも馴染む使い勝手の良さも、50年以上愛される証拠と言えます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ディッキーズ http://dickies.jp