「でも、大学の入学手続きについては、高校の教員にできることなんて1つもありません。大学側と入学する本人との間の手続きなので、基本的には高校側は口出しできないです。ですから、ご家庭からもしくは、本人から大学に電話をかけるべきですけど......」
そう言った内容を、生徒を非難する言葉を抜いて、できるだけ冷静に説明する知子さんに向かって智の母親は、「先生は、うちの子の人生が台無しになっても知らないっておっしゃるのですか⁉ 1日遅れたら本当にどうにもならないの? 何か抜け道とか手立てとかありますよね⁉」
と叫んだそうだ。そんなものはない。
「とにかくお母様をなだめて、学校からも大学に連絡するので、お家からも大学に電話してほしいと伝えました」
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