それでも、すぐに予約するまでは至らなかったのは、どうしても決心がつかなかったからだ。そんな早苗さんの背中を押してくれたのは、セラピスト本人だった。
「それから2ヵ月後。また女風のリアルイベントに参加した時に、指名しようと思っていたセラピストと再会したんです。
その時にさらっと『ちょっと予約しようかなと思ってるんだけど』って言ったら『今日出来るよ!』って。でもさすがにその日っていうのはって腰が引けてしまって…、1ヵ月後の日付で予約を入れました。
とにかくやるきっかけが欲しかったんですよ。ずっと」
女風を利用することへの躊躇を早苗さんはこう語る。
「極端に若いセラピストが多くて、ビビッていたのはありますよね。みんな大丈夫、大丈夫っていうけど、そうは思えなくて。
自分と比べて相手が若いとか、そんなことは気にしなくていいんだなって思えるようになる前に、一旦は安心できる人を誰かを挟みたかったんです」
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