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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「銃を突きつけられて…私は売られたの」公園で出会ったママ友の壮絶な過去

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見張りの男性が逃してくれたのだ。監禁されていた建物を出てからは「早く遠くへ逃げないと!あの状況に戻るのは嫌だ!」の一心で後ろを振り向くことなくしばらく無我夢中で走って逃げた。

その後は、薬が抜けるのを待ち、人身売買グループに見つからないようにホームレスとしてテントで寝たり日雇いの仕事をしたりしながら逃げ続けた。

銃撃があった日から3年近く経ったある日、日雇いの仕事をしていたアデリータはアメリカに赴任していた日本人の雄也(仮名・32歳)と出会い「仕事が終わったらご飯を食べに行きませんか?」と誘われる。しかし、人身売買の恐怖が抜けないアデリータは「予定があって無理です」と断り続けた。

雄也は断られ続けてもなお、アデリータの仕事場に足を運んでは誘っていたという。
 

出会ってから数ヵ月経ち、「何度も諦めずに誘ってくれたこの人なら大丈夫」と信頼できるようになったアデリータは、初めて雄也と食事に出かけた。すぐに二人は意気投合し、「一目惚れしました。付き合ってください」という雄也の一言で恋人同士として付き合い始めた。
 

しかし、人身売買のグループに見つかるのを恐れるアデリータは「家でご飯を食べたい」「家で映画を見よう」と口実を作って外出しようとしない。交際して数ヵ月経つも、外食したのは最初の1回きりで、その後は自宅でのデートばかり。気が引ける雄也は尋ねた。

「外でデートしたいんだけど、出かけるのは嫌?」
 

隠し通すのは無理と悟ったアデリータは嫌われるのを承知で「お金を稼げると言われてアメリカに不法入国した。入国してすぐ……」と人身売買のことを話した。
 



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