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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「今日、産婦人科に行ってきました」深夜の着信を覗き見た妻が知った、定年間近の夫の深すぎる罪障。

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年末も差し迫ったある日、夫は会社の忘年会に参加。
帰って来た頃には、深夜の2時を過ぎていた。普段からあまり酒を飲まない夫は、飲み疲れたのか、玄関の隣にある和室でそのまま倒れ込むように眠ってしまった。

玄関に脱ぎ捨てられた夫の衣服を直そうと、祐子さんが上着を手に取った瞬間、夫の携帯にLINEの通知音が鳴り響いた。

「こんな夜中に誰かしら」

夫の携帯を勝手にみることに多少の罪悪感はあったが、夫はぐうぐうとイビキをかいて熟睡している。

それに忘年会で忘れ物をしたとか、何か緊急の用事かもしれない。

夫は携帯にロックをかける習慣がない。祐子さんが夫の携帯電話を開くと、画面には「新着メッセージ1件」との表示が出ていた。

アプリを開くと、そこには長年の信頼を粉微塵に打ち砕く、長い文章が綴られていた。

『康二さん、今日、産婦人科に行ってきました』
予期せぬ内容を目の当たりにし、祐子さんは、全身の血の気が引くのを感じた。

『妊娠3カ月と言われました。これからどうするのか、ハッキリして欲しいです』
『奥さんと別れてくれるよね……?』

『もし、赤ちゃんを堕ろせっていうなら、奥さんにバラして家庭崩壊させるからね!』



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